「♪たまごがわれた♪」 むかし覚えた手あそび歌ですが…
わたしの勤めている一時保育室でこの6月に入ってから歌って聞かせたら1~2歳児にずいぶんと気に入られて歌われ出した人気の手あそび歌があります。
この歌は私が今から37年前に再就職した二つ目の保育園で当時の一歳児クラスの子供たちが歌っていた手あそび歌です。
ふっと思い出し、給食の準備にかかるときに披露してみました。
歌ってみての反応は、殊に歌の好きな2歳児が当初から聴き耳頭巾状態でかなり関心をもって「もういっかい(歌って)」とアンコールを求められました。
半月の間 断続的に歌っていましたら1歳児も食いついてきました。このへんの普及&浸透ぶりが一時保育室ならではの縦割り保育の魅惑です。
今ではクラス全体に浸透して、この頃では職員が歌わなくても、子供たちがすすんで歌いだし5~7回くりかえしうたっています。
女の子が多いクラスで曜日によっては男の子一人女の子9人というような日もあります。この日はまるで女子会のような(?)ノリです。
歌いだしは「♪たまごがわれた…♪」という手あそびです。歌詞を紹介してみましょう。
♪たまごがわれた
ふたつにわれた ぱかっ
もういいかい・・・(しー)
もういいよ
ひよこが ひよこが おくびをだした~~~♪
さてこの「♪たまごがわれた♪」の動画ですがYou Tubeにアップされていないかと検索してみましたけれども、まことに残念なことに見当たりません。
さてさて、なぜこの歌が子供たちの人気を集めているのでしょう。
歌詞の言葉世界をひもといてみます。
「たまご」がぱかっとわれる・・・そして、「ひよこ」がかおおだす・・・というのはイメージしやすいすっきりとした起承転結ですね。
メロディーも単純明快。大変親しみやすいです。そして歌のテンポとリズムがおだやかです。
私の歌い方の場合、
うたいだしからもういいよ までをゆったりおだやかに表現し、もういいよを歌い切り、
豹変し、めいっぱいどはでなアクション手拍子、いないないばぁ~のアクションを挟んで、
そして、余韻をただよわせながらハッピーエンドのソフトランディング。 ・・・コントラストのきかしぐあいがポイントです。
うたのバリエーションは先ずは基本形の「ふつうのたまご」
基本形だけで満足を得ている場合には敢えて変化させず、その範囲にとどめておきます。
もっともっと楽しみたいという機運が高まり満ちて来たら「ちいさいたまご」「おおきいたまご」と変化します。
たまごも、やわらかいたまご、かたいたまご、ふにゃふにゃのたまご、つるっとしたたまごetc。
ここは言葉の表現、顔の表情などでいくらでも演出できます。
ふつうのたまごからはヒヨコが、ちいさいたまごからはアリンコやダンゴムシや・・・、おおきなたまごごからはカイジュウ・ライオン・ぞうさん・シンカンセン・オバケ・ミッキー・いちごのショートケーキetcがでてきます。
子どもたちの好きなものならなんでも出せる魔法の手あそびうたです。
37年の時が流れてもこれほどまでに人気を博すのですから『手あそび歌界の名曲』の一つといえると断言します。手元に資料が見当たらず、作者がどなたなのかわかりませんが、作者に心から敬意を表します。
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