三日前の天声人語に横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいるのに止まらない車が大半、止まる車は10,251台のうち、わずか867台、という記事がありました。法規通りに運転している車は8.45%しかいないということです。
(天声人語)横断歩道は車優先? 引用元:朝日新聞 2017.11.19. 朝刊
外の世界を知る視線に、はっとすることがある。先日の本紙に載った投稿もそうだった。名城大准教授のマーク・リバックさんが「日本に来て、とまどったことのひとつは、日本は『信号機のない横断歩道は車優先』ということだ」と書いている▼母国の英国では、横断歩道に歩行者がいれば車は必ず止まる。先日訪れた豪州も同じで、日本育ちの子どもたちは驚き、感激していたという。東京五輪の年には多くの外国人が来日する。不幸な事故が起きぬよう歩行者優先を徹底してほしい。そう訴えた▼信号がないのに車が止まってくれると、小走りになってしまう自分に気づく。しかし考えてみると、停止しないのはれっきとした道路交通法違反である。歩行者はもっと怒っていいのだ▼今年8~9月、日本自動車連盟(JAF)が全国94カ所で実態調査をした。渡る人がいる横断歩道で停止した車は1万251台のうち、わずか867台だった。不名誉な数字は何を物語るか▼「お上を意識して動く。そんな日本社会の特徴が出ているのではないか」と、日本交通心理学会の太田博雄(ひろお)会長は言う。信号機のような明確な縛りには従うが、おとがめがなさそうな場面では緩みが出てしまう。自分たちの判断で安全をつくるのが苦手なのかもしれない▼歩行者優先が無理なら「日本では横断歩道では車は止まりません」と外国人に周知してほしい。リバックさんはそんな提案もしている。きわめて合理的である。そして情けない話である。 |
かく言う私も4年前中型二種免許に挑戦した時、技能試験で初めて路上に出た途端これで一発アウトでした。それ以来、極力気を付けているのですが、守らない車が多いこと、この数字を実感します。
「二度あることは三度ある」か「三度目の正直」か 海外でもマナーがいいと言われてる日本人がどうしてでしょうか。運転免許を取得する時は当然誰もが知っている法規ですが、実際運転を始めると周りの車が誰もやっていないので、ついおろそかになり、その内にそのルールさえも忘れてしまっているということが実情でしょう。
前に書きましたハイビームを多用しようのキャンペーンなどより、こちらの方が重要度、必要度が高いように思うのですが。
違反点数は2点、9,000円の罰金 引用元:道路交通法第38条
車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。 |