生まれ変わったばぶチャリ
4年前に購入したばぶチャリ(ママチャリ)のサドルシートがひび割れて、そのひび割れがかなり大きくなり買い替えを決意させるまでになりました。 その自転車を軽ワゴンのカーゴに乗せて運搬し、購入した自転車屋さんに持ち込みサドルを買い替えたいと申し出ました。昭和の香りのまんまの商売の自転車屋さんです。 私としてはサドルを丸ごと全とっかえのつもりで出向いたのですが、 「サドルカバーをつければ(やすあがりですよ)…買い替えなくてもまだ使えますよ」 とリーズナブルな修理法を薦めます。 なんてったってこの自転車屋の店主さんは儲けようとしません。 私の好きな地域の友人の一人です。顔見知りになって四半世紀は経つでしょう。 安売りを謳った自転車の量販店は近隣に3件ほどあるのですが4年前も敢えてこの店に来ました。
「実はサドルカバーを他店で買って使っていたのですが気が付いたらいつの間にかそのカバーがなくなっていたので、今回は全とっかえのつもりで来ました。 ついでに最近ブレーキの利き具合が悪いんで調整してください」 彼の安全点検は実に丁寧で迅速です。その横顔はカッコいいです。 「アッ、よくこのタイヤで乗っていましたね」 後輪のタイヤの表面の摩耗加減を見せて説明してくれます。 思わず笑っちゃうほどのすり減り加減でまるぼうずです。 「ついでに交換したいから新品のタイヤつけてください(売ってください)」 店主さんは後輪だけの交換と理解して作業に取り掛かりながら前輪を交換するときまでの安全点検の仕方の説明をしかけます まだ使えますよ、大事に乗ってくださいという思いやりが伝わってきます。 ホント、儲けようとしないのです。 その気性がますます『店主さんラブ』の私の思いを強めます。 私としては前と後ろと2本のタイヤの交換のつもりでしたので、その旨伝えました。 安全点検をしてもらうとすぐに「前輪ブレーキが甘いなぁ」と気づき即調整してくれます。 手際の良さがかっこいいんです。 昨年私が脳卒中したことは彼もすでに知っているので、その後の健康状態など気遣ってくださり見舞いの言葉をかけてくれます。 退院後、自転車運転中の制御の甘さ(加齢からも来ている)に若干不安を感じるときがあることなどを伝え、安全運転向上のためにバッテリー式のテールランプも購入しました。 この自転車屋さんは団地のセンターの商店街の中にあります。 こんな自転車屋さんが平成の今も開業しているこの団地の人も地域の人も幸せだと思います。 この日は軽のワゴン車に積んで自転車修理に往復したこともあり、4日後の今日(2/13)になって新生自転車のばぶチャリの初乗りを兼ねて駅前の歯医者に通院しました。新しい歯も入りました。
新品のサドルと2本の新品タイヤと調整済みのブレーキとで、まったくペダル応えの違う走行でした。 タイヤがしっかりとアスファルトに食いつきペダルを踏みこんだ力が全部駆動力になって快走しているという感じです。実に快適でした。
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