アライグマが日本の各地で増えて困っているそうですね。横浜の南部でも、アライグマとタイワンリスが分布を広げていて被害が増えています。ある生徒が「うちの庭にもアライグマが来て、お母さんが餌をやってる」と言うので、「すぐやめてもらわないと家に住み着くよ」と忠告したのですが、すでに手遅れでした。アライグマ科アライグマは英語でラクーン、略してクーンといいますよね。日本のタヌキ(イヌ科)もラクーンドッグと言うそうです。
さいわい、酒田にはまだアライグマ生息の報告はないようです。ハクビシンは増えていて、干し柿を盗られたという話をよく聞きます。
昔、横浜から酒田に帰省してきていたころ、家の裏手から獣臭がするので見に行くと、タヌキの子どもが数匹いたのでびっくりしたことがあります。親もいて、すぐに姿を消してしまいました。
早朝、散歩で利用する森の近くの住宅街を、大きなタヌキが歩いていたこともあります。雪が降ると、森の動物たちの足跡を見ることができます。キツネ、リス、タヌキです。リス以外、生きた動物を見たことがないのは、彼らが夜行性だからでしょうか。
でも、キツネとタヌキはどちらもイヌ科で足跡がよく似ていて、なかなか見分けることが難しいのです。それでもこれはキツネ、これはタヌキとわかるいくつかのポイントがあります。
キツネの足跡は左右の足が一直線に並びます。そして犬のようにあちこち寄り道せず、ひたすらまっすぐに歩きます。方向を変える時も鋭角に曲がります。それと、必ず単独行動であること。
たまに、足跡がとぎれた数メートル先に雪穴が、ポッカリと開いていたりします。雪の中のネズミなどの気配を聞きつけたキツネが高くジャンプして顔を突っ込んだ穴だと思います。
タヌキの足跡は少しだけ左右のぶれがあります。そして、同じ地域を何度も行ったり来たりしているように見えます。1匹だけだと思っていた軌跡が急に2つに分かれることがあります。つまり2匹が前後で歩いているのです。タヌキはペアまたは家族で行動するようなのです。
今朝見たのは走った跡です。ノソノソして見えるタヌキが走る姿は、なかなか想像できないのですが、2匹が仲良く並んで走ったように見えます。寒い夜中、クール・ランニング? いやタヌキだからクーン・ランニングかな?