「そだねー」は共通語?
旧常呂町出身のカーリング女子の「そだねー」が話題になっています。 庄内地方なら「んだの」あるいは「そうだの」でしょうか。前者が庄内弁、後者は庄内弁に聞こえるけれど、本人は『共通語」のつもりかもしれません。 退職記念に沖縄を旅行した時、大声で庄内弁をしゃべっている家族を見つけたことがあります。東北訛りなのに語尾に「の」がつくのは、おそらく庄内地方だけでしょう。 「そだねー」ですが、ぼくは一度だけ彼女たちのだれかが「んだねー」と言ったのを聞きのがしませんでした。カーリングでは選手一人ひとりがピンマイクをつけているということで、気にして「共通語」をしゃべっているつもりなのでしょう。ところがうっかり方言が出てしまったということでは。 なぜなら、彼女たちの「そ(・)だねー」は「そ」にアクセントがあるからです。コテコテ(?)の北海道弁なら「だ」と「―」にアクセントがあると思うのです。「そだ(・)ねえ(・)」と。共通語の「そうだね」が北海道風イントネーションになってしまったという。 50年以上昔、北海道に演奏旅行に連れて行ってもらったとき、地元の人が「海沿いの人は東北弁だけど、私たち内陸は標準語だ」と言っていました。日本各地から移住してきたので標準語が使われるのだと。今、北海道弁と言われるのは共通語として広まった言葉で、方言とは思っていない人も多いのではないでしょうか。ただイントネーションは独特のものになったのでしょう。 職場で知り合った北海道中標津出身の友人も、北海道のイントネーションでした。「ちょっと休むかい」とか「行ってみるかい」など、「かい」には相手を気遣う気持ちが表れているような気がしました。「いんでないかい=いいのではないですか」などもいいですね。
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