〈表現〉の成否は相手を意図通りに動かせたか否かで決まり、〈表出〉の成否は気分がスッキリしたか否かで決まる。

　今日の参議院予算委員会、野党欠席の中で財務省の「決裁文書」書換え疑惑に対して、安倍首相は「できるだけ早期に説明できるよう財務省を挙げて最大限努力をしてもらいたい。政府としても誠意を持って対応していく」と答えた、と報道されていますが。これまでも国会での答弁や記者会見で「丁寧に説明する努力を積み重ねたい」「真摯に説明責任を果たす」「謙虚に、丁寧に」と連発してきた。

　まさしく、発言によって己はスッキリするだろうが、それ（表出）を聞かされる国民は「またかよ！」と、心は離れるばかり。