朗読会「 声と心の空間 」に参加して
昨日友人の主催する朗読会「声と心の空間」に友情出演で朗読参加させてもらってきました。 とても素敵な朗読会で、素敵な作品に沢山たくさん出会えました。 そのなかで「ゆずりは」という詩に感動しましたのでウキペディア等で自分に引き寄せながら調べてみました。
◆ 杠(ゆずりは)という詩 河合酔茗さんのこと 作者のお名前は、河井 醉茗(かわい すいめい)、幼名は幸三郎。日本の詩人。 1874(明治7年)/05/07 ~ 1965(昭和40年)/01/17、91歳の生涯。 私が小学校6年生の時に急性心臓衰弱で東京都目黒区中目黒の自宅でお亡くなりになったのでしたか。 この方はどんな仕事をした人なのかというと『少年文庫』の記者として1907年(33歳)に退くまで詩欄を担当し、北原白秋、島木赤彦ら多くの詩人を世に送り出したとありました。 雑誌「女性時代」「詩人」を刊行するなどして口語自由詩を提唱しました。 1901年(27歳)に詩集『無弦弓』を刊行。また「よしあし草」の詩歌欄を編集。 1893年(19歳)に石井たまと結婚し一男六女を授かる。 1922年に平塚海岸に移住、ふぅ~ん私の生まれ在所に暮らしていた時期があったんですねぇ。 作者についての紹介はこれくらいにして、詩 「ゆずりは」を紹介します。
◆ ゆずり葉 かわい すいめい
こどもたちよ、これはゆずりはの木です。 このゆずりはは 新しい葉ができると 入れ代わって古い葉が落ちてしまうのです。 こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも 新しい葉ができると無造作に落ちる、 新しい葉にいのちを譲って—。
こどもたちよ、おまえたちは何をほしがらないでも すべてのものがおまえたちに譲られるのです。 太陽のまわるかぎり 譲られるものは絶えません。 輝ける大都会も そっくりおまえたちが譲り受けるものです、読みきれないほどの書物も。 みんなおまえたちの手に受け取るのです。
幸福なるこどもたちよ、おまえたちの手はまだ小さいけれど—。 世のおとうさんおかあさんたちは 何一つ持っていかない。 みんなおまえたちに譲っていくために、 いのちあるものよいもの美しいものを 一生懸命に造っています。 今おまえたちは気がつかないけれど ひとりでにいのちは伸びる。 鳥のように歌い花のように笑っている間に 気がついてきます。 そしたらこどもたちよ、もう一度ゆずりはの木の下に立って ゆずりはを見る時がくるでしょう。
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