昨年の5月にピアニスト横山幸雄による毎年恒例のショパンの曲だけの演奏会「入魂のショパン」が有りました。
横山幸雄については、2月14日の下記URLの記事で紹介しましたが、多くの作曲家の作品に亘る広大なレパートリーの中でも、特にショパンに対する思い入れが強いピアニストです。
https://yarouyo.jp/readnote.php?no=1761&pls=1&prc=0&rcn=0それ故、2010年からショパン全曲演奏や、全曲でないまでもショパンの曲だけで構成された長時間演奏会を毎年行っています。
昨年のプログラムは、エチュードOp.10、Op25の全24曲や前奏曲Op.28全曲を始め、それ以外はそれぞれ主要な曲を選曲し、13時から21時頃まで、5部形式で休憩を含めて約8時間の長時間演奏会でした。
私はその中で、第1部のエチュード24曲全曲だけを聴きました。
エチュードは他のピアニスト達の多くの演奏会でも取り上げられますが、せいぜい2~3曲です。
一方、エチュード全曲を一気に聴けるのは、恐らく横山幸雄の演奏会だけではないでしょうか。
昨年の録音の中から有名どころの、Op10-4と10-5「黒鍵」を、録音状態は極めて悪いですが下記URLにUPします。
https://yahoo.jp/box/tuWpJB”入魂のショパン ”は、ここ何年かは全曲演奏ではなく演奏時間も午後から夜までの時間でした。
それでも7時間前後の長時間演奏会でしたが、今年は第5部の Op.45以降は完全に作品番号順の全曲演奏で、午前の10時から夜の9時頃まで、7部構成 11時間の超長時間演奏会です。
長期連休の一日をピアノを聴いて過ごすには最適な演奏会ですので、興味と時間のある方は是非足をお運び下さい。私も今年は初めて通しで聴く予定です。
なお各部券も有りますので短時間だけ聴くこともできます。
入魂のショパン第9回2018 2018年5月5日(土) 10時開演
会場:東京オペラシティーコンサートホール
<第1部>10:00~11:10 12のエチュードOp. 10、ピアノ協奏曲第1番
<第2部>11:30~12:30 スケルツォ第1番、ピアノ協奏曲第2番1、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
<第3部>13:30~14:40 バラード第1番、12のエチュードOp. 25、24のプレリュード
<第4部>15:00~16:10 スケルツォ第2番、ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、バラード第2番、スケルツォ第3番、ポロネーズ第5番
<第5部>16:30~17:45 プレリュード Op. 45、演奏会用アレグロ、バラード第3番、 2つのノクターン、幻想曲 、3つのマズルカ、即興曲第3番、バラード第4番
<第6部>18:30~19:40 ポロネーズ第6番「英雄」、スケルツォ第4番、2つのノクターン、 3つのマズルカ、子守歌、ピアノ・ソナタ第3番
<第7部>20:00~21:00 3つのマズルカ、2つのノクターン、3つのマズルカ、 3つのワルツ、舟歌、ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」
21:00終演予定
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=649