3月20日付安倍総理あてメッセージ(別添)で言及した海外在留邦人から発せられた深刻な日本の危機に関する極めて傾聴に値する下記の警告が寄せられましたのでお届けいたします。
非常事態宣言が解除されない状況下で年間の住民の放射能許容量を1ミリシーヴェルトから20ミリシーヴェルトに緩和、放射性廃棄物を処理の名目で100ベクレル/kg から8000/kgに緩和するなど、同宣言が継続されることの影響の恐ろしさが改めて想起されねばならないことに同警告は思い至らしめるものです。
(海外から発せられた警告)
「日本はどこに向かっているのだろうか?と 最近ではそれを自問自答することにさえ疲れています。
環境省が、福島での除染により発生した放射能汚染土を全国的に、道路や防波堤の建設資材、挙句の果ては、食用でなければ、農地再生にも使用するという再生事業に乗り出そうとしているのをご存知ですか?
放射線値を検査してと言っていますが、汚染土に普通の土を水増しすれば、放射能値など簡単に下がりますが、内蔵される放射能が減ったわけでもなく、放射能には、安全値など存在しないという事から、全くナンセンスな言い訳でしかありません。
そして このことは、ごく近い将来 環境庁のコントロールから逸脱し道路、防波堤などの公共事業だけでなく、家の建設、公園の建設などにも使われ始められるに違いありません。実際 福島の公園には、この汚染土が、地中深く埋められています。
彼らは日本を放射能汚染物貯蔵島にしたいとしか思えません。
(中略)、
日本のマスコミ、および野党の人々がこの大事なことに一切触れないことに、私は驚愕を通り越して、軽蔑さえ感じます。
みんな常軌を逸しています。」
倫理の崩壊がテレビのワイドショーでもしきりに指摘される至っている状況のもとで、「不道徳の永続を許さない歴史の法則」が益々実感され出していることが大きな救いです。
皆様の一層のご指導とご尽力をお願い申し上げます。
村田光平
(元駐スイス大使)
東京オリンピック 引用元:安倍晋三内閣総理大臣 宛メッセージ
安倍晋三内閣総理大臣殿 平成30年3月20日 村田光平 (元駐スイス大使)
拝啓 未曽有の不祥事とされる今回の公文書「改竄」事件は、日本の国際社会における名誉ある地位を脅かすものと見られ出しております。 3月12日付 ニューヨーク・タイムズ紙は、改竄部分まで詳しく報じ、官僚が文書の改竄まで犯した背景を伝えております。 https://www.nytimes.com/2018/03/12/world/asia/shinzo-abe-japan-scandal.html?smid=tw-nytimes&smtyp=cur
日本の現状を憂慮する海外在住の知人からは日本国民の責任にかかわる問題として、福島原発の危険な現状を海外に知らせない東京五輪をこのまま放置できないとの強い決意を伝える下記要旨のメールが寄せられました。
<現在、福島原発が少なからず東京に影響を与えていることは否めないという事、その時期に地震が起きないなどとは誰も確約できないという事、従って、 選手たち、観客として東京を訪れる国民の健康を危険にさらす可能性をも否めないという事を、私はオリンピック参加国に通達しようと考えています。 福島原発の現状を知り、危険性がある事も知っていながら、黙って人々が東京にやって来ることを見過ごす事だけは人間としてできません。>
福島原発第一が2号機問題、排気塔問題等々緊急に対応を要する状況であることにつき国際社会は認識を深めつつあり、これを無視し続ける国際オリンピック委員会(IOC)の責任が深刻に問われ出しております。
貴総理の一層のご指導とご尽力をお願い申し上げます。 敬具 |