朝晩めっきり涼しくなりました。去年は秋分の日まで暑かったと記憶しているのですが。
8月下旬、台風の影響で振った雨をきっかけに、森の林床にはキノコが顔を出し始めました。
デイキャンプ場というか、芋煮会ができる一角に、絵本で見るようなこんなキノコ。
小道の真ん中にニョキニョキと。むいたゆでたまごのような白さは、ひょっとすると、猛毒のドクツルタアケ?
さて昨夜、酒田市の隣の鶴岡市で、元文科省政務次官前川喜平氏の講演会がありました。会場費300円だけど、会場は大ホールだし、教育や政治の話だからきっとガラガラなんだろうと高をくくって前売りも買わずに行ったらとんでもない。会場どころか近所の数カ所の駐車場も満車状態。まさかと思ってかけつけると、すでに満員で当日券の入場は打ち切ったとのこと。
「1時間もかけて来たのですから」などと食い下がり、他の人からも懇願やら抗議がありで、少ホールにスクリーンを出して、中継映像を流すことになりました。
いわゆる「前座」には去年、Nコンで全国優勝した鶴岡北高校の合唱。
前川氏の講演は「せっかく彼女たちの歌声で綺麗な心になったのに、私の話を聞いたら汚れますよ」という言葉で始まりました。
話の前半はやはり加計問題。文科次官として当事者であった立場から、報道はすべて事実であり、それを認めない総理の答弁は嘘であると断言しました。
教育では、道徳の教科化の危うさ、第一次安倍政権によって改定された教育基本法の危険性を語り、教育がいかなる政治の介入をも受けてはならないことは憲法に明記されていると強調しました。
庄内地方はいわば自民党の牙城のようなところです(鶴岡と酒田では対立があるらしいけれど。)。しかしこの講演会は地元鶴岡市、隣の三川町、庄内町が後援。サイン会場まである人気でした。
教育のありかたについて、現場の教員が同じことを言ったらバッシングだろうなあとか、文科省元次官という重みがあればこんなに聞いてもらえるなどと、ちょっとひがみも感じたけれど、やはり次官の言葉だから重みがあるわけで、本当に頑張ってほしいと心から思ったのでした。