早稲田大学春秋会だより・第123号 平成30年12月8日
早稲田大学春秋会2019年新春の集いご案内
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は春秋会の活動にご協力頂きまして厚く御礼申し上げます。下記の通り2019年新春の集いを開催致しますのでご通知致します。 皆様のご参加をお待ち申し上げます。
日 時 : 平成31年1月26日(土)11時より(受付 10時30分) 場 所 : 大隈会館3階 講演会の後、新春の懇親会を開催します 演 題 : 「早稲田スポーツの近年の取り組み」(仮題) 講 師 : 石井昌幸教授 (早稲田大学競技スポーツセンター所長 スポーツ科学部) 会 費 : 5,000円 【講師略歴】早稲田大学教育学部体育学専修卒業、京都大学人間・環境学研究科ヨーロッパ文化地域環境論専攻修了。広島県立大学専任講師を経て現職。専門はスポーツ史。主な論文に「ラグビーでみるイギリス社会史」、『季刊民族学』(国立民族学博物館編)所収、「フィールドのオリエンタリズム」、『スポーツ』(ミネルヴァ書房)所収など。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ また、当日は2019年新春の集いに先立ち、10時より「紺碧の空」碑献歌式を行います。お時間のご都合のつく方は大隈会館前「紺碧の空」碑前にお集まり下さい。なお、2019年新春の集い出欠については同封の返信ハガキにて開催10日前の平成31年1月16日(水)までに投函のほどお願いいたします。お問い合わせは春秋会事務局まで。 事務局:TEL・03-6906-8093 :FAX・03-6906-8094 :メールoishi-kaikei@voice.ocn.ne.jp
~秋の墓参会報告~ 平成31年10月6日午前10時半、前週、前々週と二度に渡って、毎週末に台風(24号、25号)の襲来を受けた日本列島であったが、この日は台風一過の快晴に恵まれ、台風が呼んだ熱い南風に、半袖姿でも汗をかきつつ、護国寺の正門に吸い寄せられるように集まる9名、秋の墓参会の始まりである。 先ずは本堂東側、大隈重信侯及び両脇の三井子御母堂、綾子御夫人、の墓前を各々掃き清め、水をやり、榊を供える。一同心を静めて二礼二拍手一礼。続いて、老侯の建学の精神に思いを馳せ、大石事務局長指揮の下、皆で高らかに早稲田大学校歌を斉唱した。我々が墓前にて活動している最中、若い早稲田の後輩や、一般人が三々五々と参拝に訪れ、彼らに対し簡単な墓地の由来を説明すると皆さん興味深く聞き入る場面があった。
11時半には参拝も終わり、昼時の混雑前に、駅前の老舗蕎麦屋「弁慶」に流れ込む。皆各々に、ビールや日本酒を軽く一杯飲みながら、墓の清掃作業の疲れを癒す和やかな昼食休憩をとり、小一時間程で次の墓参(會津八一先生)へ向かう。目白駅から高田馬場経由上石神井へ、駅から徒歩10分程で住宅街の中に立派に構える真宗大谷派寺院「信願山法融寺」へ到着した時には午後1時を過ぎていた。この寺は、正保2年(1645)江戸本町に、浄土真宗寺院として創建され、その後全焼(1657振り袖火事)し、移転(東本願寺へ)、再度全焼(1923関東大震災)、再々度全焼(1945米軍空襲)したため、戦後に真宗大谷派の信願寺と合併して現在の所在地へ移転したものである。寺の門をくぐり抜け、本堂の裏手に拡がる墓地に入り、「南無阿弥陀仏」を標榜する数多くの墓石群を通り抜け、漸く北端に位置する會津八一先生の墓前に辿り着いた時には、快晴の空から照りつける陽射しを受け、季節外れの暑さに、一同の肌はジットリと汗ばんでいた。秋の彼岸直後であるためか、墓地内の殆ど全ての墓が綺麗に掃き清められており、花も供えられ、先生の墓地も例外ではなかった。先生の墓石は、他の大多数の方形に比べ、見事な自然石をそのまま建て、簡素な「秋艸道人」(生前の棲名が秋艸堂)の文字のみが刻まれている。墓前に線香を焚き、献花、合掌。北端の境界は一般住宅が密集していたため、校歌斉唱は差し控えたが、一同この偉大な書家・歌人・美術史家である先生の偉業を偲びつつ、寺を後にした。帰路途中、上石神井駅手前の居酒屋にて「お清め」、乾いた喉を潤しつつ歓談、清々しい一日となった。以上(片岡冬里記) 参加者(敬称略あ順)大石和礼、片岡冬里、小高俊久、小太刀昌雄、正呂地憲治、高原孝、寺内清高、仲野綾子、守屋孝 以上9名
~第123回秋季大会報告~
2018年10月13日、この日は大学が同月8日より推進してきた「早稲田文化芸術週間」の中間日であり、幸い好天に恵まれ、役員・幹事は12時に「紺碧の空」歌碑の前に参集した。 一同はこの石碑に向かい二礼、二拍手、一礼の後、大石事務局長の指揮の下、我らが誇るこの応援歌を元気良く斉唱し、無事に献歌式を終了して講演会の準備作業を始めた。 今回の大会は、講演会と懇親会の二本立てであり、その概要を以下に順を追って記す。
【講演会】大隈小講堂(13:00- 14:50) 「司会進行」青葉ひかる副会長 「会長挨拶」海老沢勝二会長 漸く秋らしい気候が訪れたが、思えば今年は明治維新から150年の記念すべき年である。 我らが敬愛して止まない大隈老侯は84歳まで活躍されたが、今は人生100年の時代となり、世の中は大きく変化した。折しも米国大統領トランプ氏は、自国ファーストを声高に叫び、世界各国へ波紋を投げ掛け、世界は様々な課題を抱えながら当に激動の時代となっている。 我々も長生きしながら、わが日本の行く末をじっくりと見守って行こうではないか!
「講演」参加者約80名 1. 講師: 早稲田大学文学学術院教授 真辺将之氏 2. 演題:「大隈重信 ~民意と統治の相克」 3. 概要: 本講演は、昨年の2月に中央公論新社より出版された「大隈重信 - 民意と統治の相克」 - をベースに、著者である真辺先生から、その概略を解説して頂いたものである。従来の大隈評伝では、明治14年の政変(大隈44歳)と立憲改進党の結成、そして外相としての条約改正交渉辺りまで多く触れる一方で、議会開設後については、隈板内閣と第二次大隈内閣に焦点をあて、それ以外の時代についてはあまり触れられていない。その結果、「民衆政治家」像が独り歩きしていた。 対し本書では、大隈の「長い野党時代」を含めて全生涯を扱うことで大隈の政治姿勢には大きな変化が生じていることを明らかにし、「民衆政治家」誕生のプロセスが跡付けされている。 10頁にも及ぶ仔細なレジメに沿って、要所の一つひとつを大変分りやすく解説され、幼少期から晩年まで大隈の全生涯に亘る生きざまと、その変化の過程を俯瞰でき、短時間ではあったが、余りにも濃厚な内容に、終了後には多くの質問が出され盛況であった。 以下は、講演の骨子である。 1) 明治維新後の参議としての大隈 2) 明治14年の政変の位置づけ 3) 議会開設後の大隈の自己変革 4) 人間としての大隈の魅力 以上、中でも特に、最後の人間としての魅力については、様々な史実に基づいて解説されたばかりではなく、老侯晩年の家族と共に映る動画映像は圧巻であった。 以下、講演終了後の質疑応答の主なものを列記する。 1) 江戸から明治に移り、太陰暦から太陽暦に変わったが、これは大隈が決めたのか? → 大隈が決めた、理由は陰暦の「うるう月」余分な一ヶ月分の給与をカットするため。 2) 大隈はガーデニング植物が本当に好きだったのか? → 自ら温室を作り、マンゴー他様々なものを栽培していた。最近、温室のカラー写真を復元している。 3) 伊藤博文は、本当に安重根が直接殺害したのか? → 分からない。 4) 鉄道建設に当たり、当時欧米で主流の広軌に対し狭軌を選んだのは金の節約か? → その通り、安くするためで、外国人モレルの知識を活用。しかし、後年に大隈は広軌の方が良いと言っている。 5) 慶応は新入生に福沢の本を渡している、最近は早稲田も配っている。大隈の評価の中で、対中国21ヶ条要求は批判されているが、何故そのようなことをしたのか? → 中国の近代化を支援する中で、苛立ちがあり、出来ないなら強く突き付けるべき、との考えであった。 6) 青春期の勉学の変遷は? → 佐賀藩の弘道館(藩校)にて朱子学や葉隠れなどを嫌い、退学処分、その後長崎で洋学をフルベッキから学ぶ、また、江藤新平らと共に尊王論も学ぶ。
【懇親会】 楠亭(15:20- 17:20) 場所を変え、大隈会館の一階にあるレストラン「楠亭」にて青葉司会による懇親会は、ほぼ定刻通りの15:20に開演となった。 参加者は本日の講師を始め、春秋会の会員を中心とするOB, OGと、所沢キャンパス祭運営委員の学生2名も参加、総数約50名に達し開宴前から賑やかな雰囲気に包まれていた。 冒頭に鴛海量良会長代行より開会の挨拶、今大会に至るまでの経緯や真辺講師に対する謝辞、世話人への労いなどの後、ご家庭の事情により本日を以て会長代行の職を辞任する旨の報告がなされた。乾杯の音頭は野中信男相談役、春秋会の実務リーダーとして、鴛海氏による本日まで約二年間の立派な業績を讃え、そのご苦労に謝意を述べられた後、一同声高らかに乾杯、一気に宴が盛り上る。一時して、西原春夫名誉顧問および本日の講師である真辺将之教授よりショートスピーチをして頂く。また、初参加者や学生の自己紹介なども聴きながら和やかな懇談が続いてゆく。最後に石田明人副幹事長の指揮により校歌斉唱、若い学生達と共に、声高らかに歌い上げた。閉会の挨拶は猪瀬敏彦副会長、今大会の総括を簡潔に述べられた後、一本締めにて、気持ちの良い終宴となり、最後に出川達郎副事務局長の段取りにて全員集合し、記念撮影を行った。以 上(片岡冬里記)
301003執行役員会報告
去る10月3日大隈会館306にて開催した標記執行役員会を以下、ご報告いたします。 Ⅰ.次回執行役員会 平成30年11月24日(土)14:00~17:00 大隈会館306 Ⅱ.第123回秋季大会 平成30年10月13日 準備と進め方の打合せと確認 1.広報 ①早稲田学報2018年10月号(9月18日発行)「稲門会・校友会イベント開催のご案内」 掲載済 ②首都圏各稲門会(東京都23区23、東京三多摩26、神奈川14、千葉22、埼玉28計113 稲門会)へ早稲田大学校友会から代理郵送(9月9日)及び代理メール配信(9月19日) 2.タイムスケジュール(大隈小講堂・楠亭)の確認 3.配布資料等の確認 4.講師及び演題 真辺将之教授 「大隈重信 ~民意と統治の相克~」 5.会場役割分担の確認 6.学生参加確認 所沢祭スタッフ 3名 ・千野 愛美人間科学部2年・野原莉沙人間科学部2年・中窪千乃人間科学部1年 7.懇親会の確認
Ⅲ.2019新春の集いについて 1.日 時 候補 平成31年1月26日(土) 2.会 場 大隈会館 3.講師候補 岩井方男(イワイマサオ)政治経済学部教授(ドイツ文学) 競技スポーツセンター所長 「早稲田スポーツの現状と課題」「早稲田アスリートプログラム」(いずれも仮題) 4.その他講師候補 岩井教授不都合のときは同じテーマで講演できる人 Ⅳ.講師推薦及び春秋会のあり方パブリック・コメントのお願い (早稲田大学春秋会だより第122号7頁)9月25日〆で募ったもののゼロ。改めて、リマインダーとして10月10日まで期限延長を呼びかける。以上(鴛海量良記)
~301124執行役員会報告~
平成30年11月24日(土)大隈会館楠亭にて執行役員会議を行った。 討議内容は概略下記の通リ。
出席者 ; (あ順役職略) 青葉ひかる、大石和礼、片岡冬里、小太刀昌雄、高原 孝、寺内清高、野中信男、松原邦博、諸江昭雄 以上9名
(1)2019新春の集い― 日時 平成30年1月26日(土)11時より (受付10時30分~) 場所 大隈会館3階 演題候補 「詳細未定ながら幹事長が手配する」 講師候補 同左 会費 5千円 *講師候補は鴛海量良前会長代行の推薦により、競技スポーツセンター所長 岩井方男政治経済学術院教授に依頼することとする。 →田中総長就任に伴い9月所長交代、石井昌幸スポーツ科学学術院教授が新任。11月29日同教授に改めて依頼し快諾を得た。 *演題は仮題「早稲田スポーツ近年の取り組み」 (2)春秋会の差し当たりの課題― 執行部体制の現状に鑑み今後の三大大会「新春の集い・総会・秋季大会」の運営方法について確認。原則として新春の集い・総会は春秋会会員を対象に行い、秋季大会は早稲田文化芸術週間(2018年は10月8日~21日)への参加も検討する。 人事については、空席の会長代行は来年6月に予定する総会までに決定し発表する。それ以外の役員の異動については春秋会だよりで公表する。 (3)杉原千畝物語 オペラ「人道の桜」の案内― 春秋会副幹事長である寺内清高さんが本公演の制作委員会事務局長・広報担当常任委員を務めるオペラ「人道の桜」の案内があった。 岐阜清流文化プラザ2F長良川ホールにて、1月26日(土)16:00開演、同27日(日)14:00開演、全席指定4,000円、27日はホロコースト犠牲者を想起する国際デーです。杉原千畝の故郷・八百津町の他駐日リトアニア共和国大使館及び関係団体・早稲田大学・駐日イスラエル大使館稲10関係団体が後援している。 問い合わせ先 : 寺内清高Tel 090-2542-6845乃至事務局Tel 03-6754-0642 以上(諸江昭雄記)
~早稲田アリーナ建設寄付金と銘板設置についてのお知らせ~
春秋会会員の皆さまのご賛同を得て母校の新しい記念会堂「早稲田アリーナ」募金に応募し、来る12月15日に新施設にて「早稲田アリーナ完成お披露目会」が挙行される運びとなりました。当日は、高原孝副会長、青葉ひかる副会長、野中信男相談役、寺内清高副幹事長が出席されます。なお寄付金は、春秋会の50万円に加え、会員及び非会員ながら毎年、中野正剛先生墓参に参加される藤原忠夫氏(1961政経卒)(*)の篤志もあり総額100万円を超え春秋会の名が刻まれる銘板は大型のものとなります。ご協力有り難うございました。
*藤原忠夫氏は、中野正剛先生の墓参に参加され、かつご親族も中野正剛先生の墓参に繋がるご縁の関係者でもあることから、このたび早稲田大学春秋会扱いにて篤志をいただきました。この春秋会だよりにも記載させていただくことで御礼に代えさせていただきます。なお、藤原忠夫氏についてのお問い合わせについては、事務局までお願い申し上げます。 以上(諸江昭雄記)
~新しい役員名簿です~ 平成30年11月26日現在(敬称略)
名誉顧問 西原 春夫(S26法) 第12代総長 奥島 孝康(S38法) 第14代総長 白井 克彦(S40理工研)第15代総長
名誉会長 渡部 恒三(S30文)
最高顧問 小川 光治(S26政経)
顧問 鈴木 宏治(S38商)、鴛海 量良(S37政経)
常任相談役 戸塚 孝吉(S23高工)
相談役 土倉 享一(S34政経)、伊藤 哲子(S31文)、坂東 能道(S36商)、安楽 明郎(S33政経)、野中 信男(S33商)、南丘喜八郎(S42政経)
会長 海老沢 勝二(S32政経)
会長代行 (空席)
副会長 高原 孝(S38法)、青葉ひかる(S61文)、猪瀬 敏彦(S38商)、諸江 昭雄(S38法)幹事長 諸江 昭雄(S38法)
副幹事長 石田 明人(S59社学)、片岡 冬里(S45理)、輿水 敦(S46政経)、小太刀 昌雄(S52理)、寺内 清高(H18人科研)
事務局長 大石 和礼(H6商)
副事務局長 出川 達郎(S40政経)、齋藤 徹也(H4商)
会計幹事 松原 邦博(S47理)、片山 留偉(H18法)
幹事 小高俊久(S47社学)
監査幹事 後藤 臣彦(S42文)、山口桂子(S54商)
~2018稲門祭・出陣学徒献花式 春秋会参列~
10月21日(日)快晴、明治15年(1882)東京専門学校(のちの早稲田大学)開校記念日(創立記念日)に、校友会主催の祭典「2018稲門祭」と大学主催ホームカミングデー式典がキャンパスにて催行された。春秋会では数年前から大学と早稲田大学出陣学徒の会に協力し、大隈庭園内「平和祈念碑献花式」に会員の参列をお願いしている。今年も会員有志多数が参列し、先の大戦に斃れた早稲田大学学生、教職員4700余名の慰霊と鎮魂の為に献花と校歌を捧げた。最近は出陣学徒生還者の出席者も減り寂しくなってきたが、先輩の時代を偲び、語り継ぐことを続けたい。以上(早稲田大学出陣学徒の会 諸江昭雄記) 参加者(敬省略あ順)小野沢純一、片岡冬里他会員多数。
~中野正剛先生・祥月命日墓参報告~
10月27日(土)快晴。早朝10時府中・多磨霊園に眠る中野正剛先生の墓参を行った。今から75年前の昭和18年(1943)10月27日午前零時、中野正剛先生は東條英機内閣打倒重臣工作に失敗し自刃した。同年先生が発表した「戦時宰相論」は東条英機を痛烈に批判したと受け取られ政敵として徹底的にマークされた。昭和16年(1941)東條英機内閣が発足し翼賛政治体制の下、戦局は厳しさを増し翌17年はミッドウェー海戦で敗北、さらに翌18年はガダルカナル島撤退・アッツ島守備隊全滅の最中、前年昭和17年(1942)第21回総選挙を非推薦で立候補し最高得点で当選した中野正剛先生は同年11月10日早稲田大学大講堂において講堂内外を埋めた学生を相手に歴史的大演説を行った。演題はかの有名な「天下一人を以って興る」、曰く「日本国は大海を漂っている。日和見は危険である。目覚めよ。天下一人を以て興れ。これが私の親愛なる同学諸君に切望するところである」。この演説に学生たちは起立して都の西北を合唱して応えた。学生たちの内3年生は翌年入営、2年生以上は学徒出陣のため繰り上げ卒業となり戦地に送られて若い命を散らした。大演説会から凡そ1年後、奇しくも早稲田大学創立記念日に当たる昭和18年(1943)10月21日、先生は東條内閣倒閣の容疑で警視庁に連行され、一旦は証拠不十分で釈放されるが、警視庁玄関で待ち構えた東京憲兵隊に拉致され自宅監禁の最中、憲兵2名が隣室で監視する中、27日自刃された。 墓参会には中野家の4人を始め14名が参列、中野家の希望により参列者全員が一言ずつ先生の偉業を語り合った。先生も泉下で聞かれたであろう。以上(諸江昭雄記)
参列者(敬省略あ順)片岡冬里、小太刀昌雄、鈴木康之、中島久子、中島ヨシ子、南丘喜八郎、諸江昭雄、正呂地憲治、中村友哉、藤原忠夫、中野家・4名 計14名。
~秋季東京六大学野球秋季リーグ・早慶戦の応援~
10月27日土曜日、台風26号の進路が心配、当日朝迄雨が降り続き試合が出来るかどうか、だが朝には雨が止みだんだんと雲間より朝日が昇る秋季リーグ戦は早大、慶應、法大の三つ巴の優勝争いとなり我が早稲田は2連勝し法政と優勝決定戦となる。どうしても1回戦は勝たねばならない。午前10時にはJR信濃町駅に集合済出席者の自己紹介後球場迄野球議、道中早稲田スポーツを買い求め、選手の情報を確認する。学生応援席入口には既に長蛇の列、応援団受付に挨拶し応援用具を受領し応援部員に案内され今回がチアリーダー(ビッグベアー)の後隣り最前列の学生応援席、今迄の最高の席に我々一同感激。いよいよ試合前の応援セレモニーが始まり、まずグリークラブ員が登壇「紺碧の空」の合唱、吹奏楽部に依る応援歌メドレー演奏、ショッカーズ及びチアリーダー(ビッグベアー)の素晴らしい演舞が披露され、その後早慶学生全員による小関裕二作曲「早慶讃歌」斉唱、校旗入場、エール交換と試合前二時間もあっという間に過ぎ去る。 午後一時、早稲田先攻、先発エース 小島和哉、後攻慶應、高橋祐樹で始まる。早稲田1回から3回表迄ヒット1本にて無得点。慶應も3回裏ツーアウト満塁のチャンスも無得点。4回表早稲田攻撃ツーアウト1塁~2塁のチャンスも適打が出ず、5回表、6回表攻撃もチャンスなく坦々と進む。逆に6回裏慶應攻撃、ワンアウト満塁後押し出し四球、安打等にて2失点。7回表早稲田の校歌斉唱後も凡打が続き無得点。7回裏慶應攻撃、先発の小島投手から早川隆久投手に替る。ワンアウト後内野安打の走者を5番打者小原の2塁打にて1点を失う。8回表裏両者無得点。いよいよ最終回表攻撃、何とか我が応援歌「紺碧の空」を歌いたい。サード前内野安打ノーアウト1塁、次打者1塁ごろにてワンアウト2塁後センター前ヒット1塁~3塁チャンス到来。学生応援席大いに盛り上がる。7番打者滝澤に替りピンチヒッター黒岩のヒットにて1点。「紺碧の空」肩組み合い大合唱。其の後凡打が続き試合終了。安打数では優っていたが、3対1で慶應の勝利、優勝が無くなった。残念だ。試合終了後エール交換時には塾歌が勢い良く聞こえたが明日の2回戦は優勝に関係なくとも勝利を祈念し近くの懇親会場へ向かう。以上(高原孝記)
参加者(敬称略あ順)小野寺敏、菊地一郎、坂木文雄、柴田親宏、高原孝、 横浜稲門会スポーツ観戦グループ 以上
~関東大学ラグビー対抗戦・早慶戦の応援~
11月23日、早稲田の勝利を予感させる紺碧の空のもと秩父宮ラグビー場で14時7分にキックオフ。前半の序盤は、互いに攻め合いながら好ディフェンスにもあい、ミスや反則でチャンスを失う場面が多かったが、26分、慶応のドロップアウトを自陣で受けたSO岸岡智樹(東海大仰星卒教育3)が、52メートルのロングDGに成功。3点を先制した。30分には慶応の反則で得たゴール前ラインアウトからモールを押し込むトライ。5点を加えて8-0とした。前半終了間際にも早稲田は慶応陣深く攻め込んで連続攻撃。慶応がたまらずオフサイドの反則を犯し、SH斎藤直人(桐蔭学園卒スポ科3)が確実にPGを決め、11-0としたところでハーフタイムとなった。後半6分、慶応が反撃した。自陣からの連続攻撃で、最後はPR細田がトライ。SO古田のゴールも決まり、7点を返した。すかさず早稲田も取り返す。慶応のノックオンを自陣からつなぎ、FB河瀬諒介(東海大仰星卒スポ科1)の突破からWTB長田智希(東海大仰星卒スポ科1)-斎藤とパスを通して右隅トライ。16-7とした。早稲田は29分、ラックからの左展開で岸岡-CTB中野将伍(東筑卒スポ科3)とつないでトライを追加。21-7と差を広げた。しかし慶応も33分、相手ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、FL川合がトライ。古田のゴールも決まり14-21とした。ノーサイド寸前、慶応は早稲田ゴール前で最後の猛攻を繰り広げたが、最後はノックオン。スクラムからのボールを外に蹴り出してノーサイドとなった。その後横浜稲門会のメンバーともども祝勝 会を行い散会した。以上(松原邦博記) 参加者(敬称略あ順)片岡冬里、坂木文雄、高原孝、仲野綾子、松原邦博、守屋孝、諸江昭雄 以上7名
~2019年・箱根駅伝応援の案内~
新春恒例の箱根駅伝は、正月二日例年通り往路「華の二区」権太坂上で応援します。素質あるメンバーが揃い、上位争いのレース展開を期待しています。 日 時: 平成31年1月2日(火)午前7時40分(時間厳守) 集 合:旧春秋会事務局(JR桜木町下車・徒歩5分)桜木町スカイハイツ506 参加申込は春秋会事務局または幹事高原携帯 090-4948-7309まで
~2019年・春の墓参会の案内~
恒例の春の墓参会は護国寺の大隈先生と、谷中霊園の小野梓先生、石橋湛山先生の墓参です。 日 時: 平成31年3月30日(土)午前10時30分 集 合:音羽護国寺前の交番脇 会 費:1000円(花代、線香代、電池、交通費)昼食は各自ご負担でお願いします。
~新入会員紹介・よろしくお願いします~
前号発行以降、本号発行までの間に、次の3名の方が入会されました。 (敬称略あ順) 今野一男、野島正憲、馬場正彦
~会員の近況・返信のハガキから~
会員皆様の近況やお知らせをほんの一部ですが、紙面の許す限り紹介させていただきます。 青木宏衛 4月初め、三半規管の耳石のいたずらでめまいを発症して以来体調が芳しくありません。 安藤良男 若干体調調整中。去る5月、北海道東部に旅行しました。 荒俣 大 健康です。社業、地域活動、育児にいそしむ毎日です。 小亀輝雄 足腰の痛みが続いてます。 戸塚孝吉 卒寿を3月に迎え、入会以来約20年を経過。足の具合もよくなく、本年をもって退会したいと思います。 成瀬晴代 息子、鴨川の音楽会、孫(高3)のピアノ初リサイタル開催など忙しくしております。 坂東能道 体調不良のため外出がままになりません。 南 隆 復帰に向け、懸命に機能回復に努めています。 宮沢昭四郎 体調不良(腰痛)で通院加療中です。 若林和茂 喜寿になりました。元気にジムに通い頑張っています。 渡部恒三 体調を崩して入退院を繰り返しております。
~会員の著作をご紹介します~
会員の鈴木敏雄さんが7冊目のエッセイを自費出版されました。 台東区民新聞社『一本のハーモニカから』(鈴木としお)。税込2,000円
~主な内容と推薦文~
弁護士太田金次郎と説教強盗妻木松吉・浅草を愛し続けた二人の役者・昭和流行歌作詞家列伝西条八十から永六輔まで・久保田万太郎著『浅草風土記』について・久保田万太郎没後50年・小生夢坊、富夫親子のことなど・浅草に「親米小路」があったころ・浅草のだんな・榎本武揚と足袋屋の友ちゃん・浅草で生まれ育ち、卒寿を迎える今に至るまで浅草を語るたくさんの本を出版し続けた人である。本書をはじめ、同氏の著作から下町文化を育てた所としての浅草をぜひ学んでほしい。西原春夫(早稲田大学第12代総長) 購入ご希望の方は、鈴木敏雄・〒184-0004小金井市本町5-24-29電話042-384-7626まで
~平成30年度分会費納入者(9/1~11/30)~
(敬称略あ順)青木宏衛、浅賀達也、安楽明郎、石田明人、伊藤哲子、小高俊久、近藤禎夫、岸田正和、今野一男、櫻井正三、佐藤裕彦、重満武和、篠原 哲、関 雅行、田中寿三郎、寺﨑敬市、友納あけみ、野島正憲、松浦悠子、松崎 淳、松島和夫、松本賢悟、宮沢昭四郎、横山恭造、吉田富康、 下記の方々から年会費3,000円の他に寄付をいただきました。ありがとうございます。
(敬称略あ順) 後藤臣彦
ご冥福をお祈り申し上げます
会員の森 忠大さん(S27政経)が去る9月2日にご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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