工場らしい建物の壁に日の丸？　下になにか書いてあります。
　近づいてみると、こんな文字が。どういうこと？
　このあたりは、鶴岡市大宝寺町のはずですが、「日本国」とはこのあたりの地区名らしいのです。
　いつも車で素通りしていて、気になっていたのですが、停車が難しく、この日たまたま助手席にいたので通りすがりに撮りました。近くの団地にも「日本国」の表示があります。
　日本国という地名は２ヶ所あるそうで、もう１箇所は山の名前なので少し有名かもしれません。その山は山形県と新潟県の県境にある555Mの山です。
　それにしてもなぜ「日本国」なのか、とても気になります。
　この工場の近くにケヤキの大木があります。
　名物のケヤキは庄内各地にあるのですが、この木もその一つのようです。
　ぼくは東京西部で育ち、ケヤキは武蔵野を代表する木だと思っています。冬に葉を落とした木が、西のホリゾンを赤く染める夕焼けにシルエットになって浮かび、その梢に金星が輝いている……そんな景色がぼくの原風景の一つです。高村光太郎もそんなケヤキや冬の景色を詩に詠んでいますね。
　でも、雪国庄内のケヤキは、そんな武蔵野のケヤキとは趣が違います。枝先が関東のようにまっすぐに伸びていなくて、無骨に屈折しているように見えるし、樹形全体がごつごつとした感じですね。