ラムサール条約登録の上池、下池がある鶴岡市大山地区、高館山周辺に探訪に出かけました。ようやく時間の隙間ができたのです。
北国の春は1周間単位で移りかわっていきます。今回は、カタクリやイチリンソウの仲間であるキクザキイチゲが最盛期でした。
カタクリ
キクザキイチゲ
因みに、イチリンソウのラテン語の属名はアネモネです。花屋さんのアネモネに似ているのは当然ですね。
北国の春一番の花といえば、マンサクですね。これは野生種です。栽培されているものとは種類が違うようで、花がもっと繊細な印象です。
マンサク
そしておなじみのオオカメノキの芽。花芽も葉になる芽もふくらんんで、チアダンスを踊っているようです。
オオカメノキ
ところで、地元の酒田市の松林でも野鳥の活動が活発に見られるようになってきました。
この写真は少しピンぼけではあるのですが、特徴がわかります。翼の白い斑紋が遠くからでもわかりますね。これが「モンツキドリ」の異名があるジョウビタキです。
ジョウビタキ
オレンジ色の胸、黒い顔、白い頭は雄です。雌は地味な褐色です。暖かい地方に冬鳥として来るのですが、山形県あたりは渡りの途中に立ち寄るだけで、見ることができるのは幸運といってよいかもしれません。
ルリビタキ
このルリビタキは雌です。雄はまだ見たことがないのですが、褐色に見える部分が、雄は空色になるそうです。雌も尾が青いのでルリビタキとわかります。
ところでシジュウカラの啼き声には文法があるという話は、以前新聞で読んだのですが、そのシジュウカラも活発です。たしかに複雑な啼き声があり、ぼくがシジュウカラっていつも(始終)ガラガラ鳴く鳥だ、と覚えた「ガラガラ」いやヂヂヂヂという声は、「集まれ」という意味なのだとか。その前に「気をつけろ」という声があって、2つ組み合わせると「みんなで撃退しよう」という意味になるそうです。いつも聞こえるこの声は、私たちに対抗しているのかも。