昨年の10月に、4年間勤めていた週三回のスイミングスクール送迎バス運転のアルバイトを退職しました。退職の理由は、子供を扱う仕事の割にはIT化が全くされていない事を知り、仕事の合間にウェブサイトでスイミングスクール送迎バス管理システムを構想し、昔からの付き合いがあるプログラマーの手を借りて商品化し営業をかけるためです。
退職後、大手のスクール数社に提案したところ、即T社が興味を示し、今年の4月からテスト運用を開始ということで話がまとまったのですが、自社のバス事故があり遅れていたところに、先日の登戸でのスクールバス事件があり大幅の見直しがかかり、結果的にはT社が運行する全てのバスに9月から搭載することになりました。この着想から開発にいたるてん末は、後述します。
運用開始の9月までにT社が運行する45台のバスの137コース1,774停留所の位置データ(経度、緯度)を実地検証しなくてはなりません。実地検証とは、既にグーグルマップで取得してある停留所の位置データを、実際に運行するバスに同乗して確認していく作業です。今月から始めまだ全体の十数パーセントしか進んでおらず、これからが佳境に入る矢先のことでした。
昨日、新小岩、瑞江での検証が終わり南行徳へ向かおうとした時、タイミング悪く雨が降り始めました。一昨日は40分の行程を歩いて移動したのですが、この空模様ではそうもいかず電車で移動することに。最寄りの瑞江駅の改札口を通ってホームに降りていくと丁度上り電車が入ってきました。これ幸いと飛び乗り、やおらスマホを取り出し、経路案内を検索するとバス路線ばかりが表示され電車での経路が出てきません。ならばとグーグルマップを開き、今乗っている都営新宿線と目指す東西線との乗り換え駅を探すと何と14駅も先の九段下。
えっ!他には・・・。
大江戸線経由で乗換えても南行徳まで17駅。とても間に合わない。
アッそうか。戻って総武線経由なら・・・。
そうこうしている内に一つ目の駅一之江に到着。慌てて飛び降り、下り電車に乗り換え、本八幡まで3駅、この間の長いこと・・・。
総武線に乗って2駅、西船橋で東西線に乗り換えのため連絡通路を歩いていると「間もなく、中野行き普通電車が出発します」のアナウンス。急いで階段を駆け下りて行ったのですが、寸前でドアが閉まりアウト!残念。
案内板を見ると次の電車は急行。その次の各駅停車は15分後の13時40分。えっ、東西線てそんなに本数が少ないのかな、といぶかりながらベンチに座り目を上げると向い側のホームに普通中野行きの電車が停車しているではありませんか。そうか西船橋は始発駅複数のホームから出ているんだなと思いながら階段を駆け上がり隣のホームに降りていくと発車のベル「これからのご乗車はご遠慮ください」を無視して、えぃ、とばかりに飛び乗るとすぐに発車。
えっえっえ、電車はなんと逆の方向に動き出すではありませんか。
「京葉高速鉄道 勝田台行き ご利用いただきありがとうございます。次は東海神です」あっ、またアウト。
またもや、東海神で上り電車に乗り換え、西船橋に着いたのが13時40分。つまり右往左往したけど、隣の電車に気が付かなければ乗っただろう電車。
南行徳までの4駅の間、反省しきり。
いくら東京育ちとはいえ城東地区には土地勘がなく、それなのに事前に調べもせず「だろう」で行動を起こし、また確認もせず過ちを繰り返す。そそっかしい点は持って生まれた性分でもあるが、年を取ってその傾向が顕著化しきたのかな?
最近、やたらと社会問題になっている老人の危険運転、まさしくその前兆かも知れません。
今回は電車の乗り違いで済んだけど、これが自動車の運転だったらと考えると背筋が凍る思い。
七十にもなったのだから、慎重な行動を心がけようと反省しきりです。
バスの現地調査はどうなったかって、もちろん大遅刻、平謝りに謝って一便ずつ遅らせて同乗させてもらいました。