福島第一での白煙発生について
本28日知人より福島の状況に関し「デブリ噴火してます」との情報が寄せられ驚愕致しましたが、直ちに福島県庁の責任課長に照会したところ下記の回答が得られましたのでお知らせいたします。まずはご安心下さい。
「 一部ネットで、不安を煽るような書き込みがなされていた標記の 件について、県(原子力安全対策課:発電所監視担当及び放射線監視室)が事業者(TEPCO)と県の放射線監視システムから確認した結果は下記のとおりです。 したがって、「必要以上の心配しなくても大丈夫!」 との発信を関係者の皆様方にお願いできれば幸いです。」
「 26日(水)の段階で県が確認している情報は次のとおりです。
・JNN福島第一原発情報カメラにおいて6号機付近から白煙が吹き上がったのは、6月25日14時42分頃とされている。 ・その時間帯には、6号機の非常用ディーゼル発電機の定期の手動起動試験が行われており、東京電力からは、トラブルやけが人等の発生に関する通報連絡はない。 なお、現在6号機の炉心には核燃料は装荷されていない。 ・発電所敷地境界のモニタリングポストやダストモニタでは有意な変動は確認されていない。 ・県や国が設置する県内のモニタリングポスト、リアルタイム線量測定システムやダストモニタ等でも有意な変動は確認されていない。 ・原子力規制庁においてもトラブル等に関する発表はない。
※ 以上のことから、「白煙」については、非常用発電機の運転に伴う排気(排気ガス中の水分)の可能性が高いと考えています。 なお、一般的に内燃機関から白煙が出る原因として燃料油や潤滑油の燃焼異常であることが多いとされていますが、今回は異臭や目の痛み等を訴える作業員等も出ていないことから、燃焼異常による白煙ではないと考えます。」
今後とも福島の状況については注意深く見守って参りたく存じます。
村田光平 (元駐スイス大使)
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