プリンターが壊れた
今朝の新聞の投書に「プリンターが壊れたが、メーカーに連絡すると、もう部品を作っていないからと買い替えを勧められた」というのがあった。これを読んで、思わず自分が投書したのではないかと思ってしまった。 我が家のプリンターも故障したのだ。買い換えたのは3年ほど前だ。それ以前のプリンターは色ムラが出るようになり、修理を頼んだら同じ理由で断られた。持ち込んだカメラ店に同メーカーのアウトレット品のようなプリンターがあり、それを買ったのだ。 故障とは、インクカセットの1本を認識しなくなったこと。メーカーによれば、それは本体の不具合なので、修理に要する費用と同等の値段で新品を買い換えるほうがずっとお得でお勧めしたいというのだ。 なにしろ機種の製造停止後5年でサービスを停めるというのだから、わざわざ修理するより、少しでも新しいものに買い換えたほうがよさそうではある。 同じことがカメラでもあった。(因みに、プリンターとカメラは同じメーカーである。)数年前、最新機種に買い換えたカメラが故障、しかしすでに製造を停止しているので修理できないというのだ。これもやむを得ず再び買い換えた。(買い換えたのは去年だし、カメラ店の5年保証が効いたから、まさか修理不能ということはないだろうが。) プリンターを買い換えることに決めたものの、そのプリンターは、今までつないでいたパソコンのOSが使えないことがわかった。やれやれ、これを機にパソコンも買い換えることにしよう。このOSも今年でサービスを終えるということだし。
20代のころから同じメーカーのカメラ(一眼)を使い続けているのに。思えばデジタル化されたころから、メーカーから職人気質が失われていったような気がする。以前も言ったことだが、カメラが道具ではなく消耗品になってしまったのだ。今では下取りさえしない。「IT機器は都市鉱山」じゃなかったのかね?
それにしても、結局利用者や消費者は弱い立場で、事業者、メーカーの言うがままになっているというのは理不尽でもあり、腹の立つことだ。結局はこういうことか? たとえば……。 1.今でこそなくなったが、市民団体から撤去要請があってもタバコの自販機がなくならなかったのは、未成年が喫煙することを、実は期待したからではないのか。喫煙を始めた年齢が若いほど、やめることがむずかしいから、タバコ業者が期待した? 2.ケータイ、スマホが青少年に与える深刻な弊害が真剣に検討されないのは、メーカーや通信業者を優遇しているから? 3.NHKが「災害時に有効なアプリ」を宣伝しているが、災害時には停電で充電できないということもありえるし、スマホを使わない人への配慮が全くないのも腹が立つ。むしろ、スマホを使わない頑固な年寄りを脅して買わせたいというのがホンネなのか?
ま、まさかとは思うのだけれど、私たちはせめてもう少し人間らしく扱われたいものだと思う今日このごろです。
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