デイサービスで朗読 始めの一歩跳びました
デイサービスで朗読 始めの一歩跳びました
デイサービスに就職して今日でまる3カ月です。 ご利用者さんにとって午後の時間帯は「趣味活動の時間」です。 ご利用者さんの中には以前から「朗読を聴きたい」と熱望している方もあったそうです。 就職の際のオリエンテーションで内情を聞いた時、 「この職場内で朗読できるものならば朗読をしたいです」と希望を述べました。 ご利用者さんにとって趣味活動の選択肢が増えることは良いことなので、 具体的に朗読(会)を試みてみましょう…ということで 今回始めの一歩跳びました。
午後の2時からおおむね20~30分ほどの時間枠で行いました。
事前の告知をする機会がないままの「朗読タイム」でしたが、 ふたを開けてみれば本日のご利用者様の四分の一の方が聴いてくださいました。
本日の演目は ① 花咲山(斎藤隆介・作) 7’01” ② 頭に柿の木(日本民話) 8’26” ③ ワルグチエンザ(曵田原 宏・作) 4’46” ④ 形(菊池寛・作) 6’44”
でした。全体では28’55”の上演でした。
前日には4時間かけて35作品ほどをラインナップしておきました。 当日朗読を聴いてくださるご利用者さんの顔触れや雰囲気の気配を見て、 あるいはどのようなお話がお望みかのリクエストを募って行うか…という バージョンも考えておきました。 今日の成り行きでどの作品を選ぶか どの順序で全体を構成するか『即決』しました。
当初3作品で朗読タイムをまとめようと思っていたのですが、 あと1分で終わりという時、後から新たにお一人仲間入りされた方が ありましたので急遽4つ目の作品を朗読しました。 おかげさまで好評をいただき「次回も聴かせてね」と再演のご希望も得ました。
連日お会いしているご利用者さん達です。 朝個別に「今日、午後二時から私朗読をします」とご案内をしましたら 「聴く、聴く」「必ず行きますよ」 などと嬉しい返事が即返ってくる朝のひと時でした。 日頃の人間関係の積み上げが土台にあってこそなんだなあとしみじみ思いました。 この人が朗読するんだったら聴きたいわと心が動いてくれました。 有難いです。 朗読作品の一つに自作の童話を一つ盛り込んだのは以前から「あなたのオリジナルを是非聞いてみたいわ」という熱烈なお声を頂戴していたからです。 この先どのような作品を選び出して実績を積み上げていけるかです。 受けを狙っての駄洒落くすぐりや下ネタがらみの朗読に走らないようバランス感覚をもって、シリアスな作品も盛り込んでいきます。その意味では作品至上主義で行きます。 ささやかでも「満足」と「感動」を提供できたらと思っています。
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