立秋とは名ばかりで猛暑が続いておりますが、皆様に於かれましては健やかにお過ごしのことと存じます。
日頃はお引き立てを賜りまして、誠にありがとうございます。
さて、先日、拙著「新しい文明の提唱: 未来を生きる君たちへ」の電子版が出版されました。
21世紀を私たちはいかに生きるべきなのか。
現代社会が抱える問題と、その問題への取り組み、解決策を論じた内容となっております。
既にAmazonのkindleストアにて販売中でございまして、以下のURLから詳細を確認できます。
お時間のある折に、一度ご覧いただけますと幸いです。
書籍ページURL:
https://www.22art.net/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E6%8F%90%E5%94%B1-%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E5%90%9B%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%B8/時節柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
今後ともどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
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<書籍概要>
タイトル:新しい文明の提唱: 未来を生きる君たちへ
著者:村田 光平
出版日:2019/7/26
出版社:22世紀アート
価格:500円
<内容紹介>(Amazonより引用)
21世紀、私たちはいかに生きるべきなのか——この本を、未来の世代へ捧ぐ。
「本書のねらいは、我が国において市民社会の成長と発展を願う立場から、特に若い世代に現代における問題と解決策を提示して、新しい文明の創設に関する活発な国民的論議を起こすことにある。」(本文より)
1996年から3年半、在スイス大使として勤務し、自らを「未来の世代の代表」と名乗る著者が、現代社会が抱える問題(環境問題、経済至上主義、文明崩壊の危機など)、その問題への取り組み、そして問題解決のための策を論じた一冊。未来を生きる若い人たちに是非読んでほしい指針の書。
日本は調和と連帯を特徴とする母性文化の国 引用元:インタビュー
本来、日本は調和と連帯を特徴とする母性文化の国です。そのDNAの源泉は縄文文明です。明治維新以降、日本には、軍国主義という形で、競争と対立を特徴とする父性文化が導入されました。歴史が証明しているように、父性文化は究極的には破局をもたらします。敗戦です。福島の原発事故は、戦後に経済至上主義という別の形で導入された父性文化の結果であります。母性文化が唯一の救済策です。したがって、福島の教訓は、経済重視から生命重視への転換であるということが強調されねばなりません。この転換は具体的には、現在の男性が主導的役割を演じる父性文明を女性が主導的役割を演じる母性文明へ移行させることにより実現することでしょう。最近の女性の各分野での活躍ぶりは誠に目覚ましく、母性文明への期待が高まりつつあります。
今日、人類が直面する危機は文明の危機であります。金融危機でも経済危機でもありません。その真因は倫理の欠如です。未来の世代に属する天然資源を乱用し枯渇させること、そして恒久的に有毒な放射性廃棄物及び膨大な債務を後世に残すことは倫理の根本に反します。地球倫理の確立は、母性文明の創設の前提条件なります。この新しい文明は、倫理と連帯に立脚し、環境と未来の世代の利益を尊重する文明と定義できます。その達成のためには3つの転換が必要です。自己中心から連帯へ、貪欲から少欲知足へ、そして物質主義から精神主義への転換です。このような文明であれば、必要なエネルギーは自然・再生可能エネルギーで十分得られることは疑いがありません。ただし、過渡期においては化石燃料による補充が必要です。人類そして地球の長期的安全のために、原子力エネルギーを使用しない生活様式を取り入れて短期的犠牲を払う覚悟が必要です。 |