母が背中を押してくれていたのでしょうか
母が背中を押してくれていたのでしょうか
まるで何かにとりつかれるようにして 「王様の新しい服2019」の朗読台本を書きあげたのが 先週の日曜日(8/11)の明け方です。 豆本に製本して2時間ぐらいたった時でした。 実家の妹から一本の電話「さっき母が死にました」という知らせ。 介護のパートの無い曜日にはできるだけ実家に帰って母を介護し 併せて母の面倒を見てきてくれた妹の介護疲れの慰労に家事の応援を ささやかながらも自分なりにしてきていましたので 訃報に耳を疑うことはありませんでしたが、正直驚きました。 ともかく取り急ぎ実家に駆け付けました。
自宅のベッドで静かに息を引き取ったのです。 92歳1か月の生涯でした。 母は母らしい生涯をやり遂げたと思います。 まるで眠っているような実に穏やかな顔でした。 骨髄腫の手術を6年前に受けています。 死因は多発性骨髄腫と老衰です。
実は亡くなる前日の土曜日は迷いました。 実家に帰って介護しようかという思いと、それとも 書きかけのこの朗読台本の脚色を仕上げたいという思いも強く どちらにしようかと迷いました。 ここ数日書きあげようと推敲を重ね、取り組んできていました。 特に先週末は書き進めるうちに勢いがついて、完成間近の予感。 日曜日(8/11)は朝の4時半に目が覚めて脚色は一気に仕上がりました。 そして母の訃報です。 もしかしたら、母が背中を押してくれていたのかもしれません。 葬儀は家族葬で行いました。 通夜は8/14でした。葬儀場に一人泊まった私は 夜中に棺の前で感謝を込めて朗読しました。 告別式は8/15でした。 朗読した豆本を棺の中にありがとうの感謝を込めて収めました。
母は穏やかな人でした。人の悪口を言わない人でした。 めったに激高するようなことのない人でした。 母さん僕たち兄妹を産んでくれてありがとう。
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