ある予感があって、散歩に持参したカメラには広角レンズをつけていました。すると、こんな時に限って久しぶりのリスが出現。あわてて望遠に付け替えるも、リスはすでに高いところに移動。ダメもとでシャッターを切ると、ジャンプする姿のシルエット。
いつもこんなで、シャッターチャンスはいちばん間が悪いところにやって来ます。しかし、予感は大当たり。それはあるキノコに出会えるのではないかということでした。
ハナオチバタケです。的中どころか、大群落でした。実は8月半ばにこのキノコが出ていることに気づきましたが、まもなく姿を消しました。その後、雨が降り続いたので、きっと出ていると思ったら、豪雨にたたかれて壊れていました。今朝は曇り。湿度は高く、きっと新しいキノコが出ているにちがいないと思ったのです。
初めて見たのは、数年前の8月でした。雨の多い異常な夏でした。すると、キノコなど出てきそうにない陽だまりに、小さなピンクのキノコが出ていたのです。東南アジアのリゾート地のパラソルのような。といっても行ったことも見たこともないのですが。ネットで調べると、ハナオチバタケというキノコのようでした。(必ず聞く人がいるのであらかじめ答えますが、食用にはならないとのこと。)ネットでは、ピンクやオレンジ、紫、茶色など、様々な色があるらしいのですが、ここではみなピンクでした。
それから毎年8月前後にこのキノコを探したのですが、見つかりませんでした。 感想する日本海沿岸気候の酒田では、キノコが出てくる条件に合わないのです。
しかし今年、突然やってきた猛暑が一段落すると、前線やら低気圧やらの影響で湿度が上がり、時々雨が降ります。湿度のバロメーターのマツカサは、閉じたり開いたり。珍しいキノコに出会えるのはうれしいのですが、異常な夏であった証拠でもあります。
かわいいピンクのキノコにほれぼれしながらも、異常な夏だったなあと思っています。そういえば、梅雨が明けるまでは低温で、稲が育つのかなあと心配していたことも思い出しました。作況はどうなのでしょうか?