樋口英明元裁判長からのメッセージ
樋口英明元裁判長から頂いたメールをお届けいたします。 「南海トラフ地震が起きた場合、伊方では震度7の揺れが想定されているとのことです。震度7は1500ガル以上です。これに対して伊方原発の耐震性は650ガルにしかすぎません」とのご指摘は、まさに「一事が万事」で、このままでは事故再発は不可避と断言できます。
村田光平
村田光平先生
留守にしておりまして、只今戻って参りました。
メールありがとうございます。
福島原発事故は、大惨事であったにもかかわらず、まるで何事も無かったかのように誰も責任を取ろうとしない。
そして事故は今なお収束もしていない、そのような状況下での原発の再稼働は、先生のおっしゃる通り無責任・不道徳の極みと思います。
今日もお話をさせてもらったのですが、原発の耐震性の驚くべき低さにショックを受けておりました。
社会的な問題に高い関心がある方たちでさえ、そのことを知らないのです。
「事故が起きたときに被害が甚大なものは、事故発生確率が低く押さえられているはずだ。」という我々の常識が、原発にはまったく当てはまらないということを、今の我々の科学技術のレベルではコントロールできない技術というしかないと思います。
このことを多くの方が知る必要があると思っております。
村田先生、私も原発の危険性を訴えて参ります。「私たち一人一人は非力かもしれませんが、決して無力ではない!」
ローマ教皇に被災者代表として訴えた鴨下全生(かもした・まつき)さんのメッセージに返す言葉が見つかりませんが、
せめて大人としての責任を果たしていこうと思っております。(鴨下さんのメッセージを添付送信致します。
暖冬とのことですが時折寒暖の差が激しい時もあるようですので、どうぞご自愛下さいますように
樋口英明
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