森（万里の松原）に入る駐車場に停められている車の数が増えています。ステイホームで凝り固まった体と心をほぐすために、ジョギングやウォーキングをする人たちなのでしょう。
　私たちが歩く散歩コースは、もともとジョギングコースから外れていて、今もほんの少しの人としか会いませんが。

　それにしても「県境を越える移動は自粛してほしい」という要請は、どこかひうっかかるものがあります。山形県の感染者も、実家に里帰りした人から始まったわけで、感染の拡大を防ぐためには仕方がないとわかってはいるのですが。
　「県外の人には来てほしくないね」という言葉を知人の口から生で聞くと、そこから「密告社会」や差別は簡単に生まれるのだろうと想像するのです。

　2011年の震災に伴う原発の事故の際にも、福島県民は県外に出るななどとは言われませんでしたね。移動の自由を禁じるのは、基本的人権に関わる重大なことです。あのときは、それでもフクシマ差別が頻発したもので、福島ナンバーの車が嫌がらせを受けたと聞きます。

　たとえば今年、地方から入学した首都圏の大学の新入生は、授業も始まらず中途半端な状態に置かれています。生まれて初めての一人暮らしがこんな状態では、精神的にまいってしまうでしょう。実家に帰りたいというのは当たり前の心理です。これを妨げることはどうなのだろう？
　でも、「〇〇さんんの息子はこっそり帰ってきたらしいよ」などとうわさを広める人を目のあたりにしました。いやな時代になったものです。

　さて、そんな気分を変えるために、最近森で撮った写真を紹介します。