初夏とタイトルにつけたのですが、昨日から寒いのです。台風1号くずれの照り気圧の影響で嵐となり、その後オホーツク高気圧の影響で冷たい北東風(山瀬)が吹き込んできたのです。庄内では山背はフェーン現象のせいで温度が上がることから「だし」と呼んで、あまり影響がないのですが、さすがに今回は寒さが身に沁みます。でも、太平洋側ではもう一段気温が低いわけですから、あまりぼやいてもいられません。
さて、畑や丘など見晴らしのよい、そしてさわやかな風が通り抜けるようなところの空中で、クマンバチがホバリングしているのを見かけませんか?
羽音を聞くだけで危険な感じがするのですが、あれは雄バチなので刺すことはないそうですね。(ハチの針は産卵管だから雄にはない。)そもそもクマンバチはあまり好戦的ではないので、刺された人はよほど怒らしてしまったのでしょう。
そのクマンバチというのはキムネクマバチです。黄色い胸が特徴です。
先日、ジュウニヒトエの花に黒くて巨大なハチが来ていたので、クマンバチだと思って撮影しました。ところが、よく見ると、胸も黒いし、むしろ腹に二筋の帯が見えます。図鑑でもわからないこれは何バチだろう?
さらにもっと黒いハチにも遭遇。これは?
どのみち英語ではバンブルビーなのしょうが、気になります。
バンブルビー=マルハナバチといえば、去年黄色くてかわいいハナバチを見ました。調べると、コマルハナバチなどの雄は黄色いのだそうですが、東京の下町などでは、黄色くて丸いハチは刺さないので子どもが「ライポン」などと呼んでペットにしたというのです。雄だから刺さないわけですね。
北国でも、いよいよ昆虫の季節になってきました。先日はニワハンミョウが狩りをしているところに遭遇しました。飛んでいるハンミョウは甲虫とは思えないくらい身軽で自由にとびまわり、ハチと見間違えるほどですが、獲物の虫にとびかかっていきます。飛び出た目、大きなオオアゴ。サーベルタイガーを連想します。宝石のように美しいハンミョウ(ナミハンミョウ)は、こちらにはいないようで、残念。
ニワハンミョウ
ノニンジン(シャsク)が実をつけるころ、アカスジカメムシが現れます。おしゃれな昆虫です。
タツナミソウも咲き、松の木に紫色の波が打ち寄せているようです。