今朝見たフクロウです。タブの木の梢に2羽で隠れるようにしていました。
その時は、いつものようにヒナが体を寄せ合っているのだろうと思ったのですが、改めて画像を見ると、右側のフクロウの方が大きいことがわかります。これはもしかして大人? ヒナは3羽か4羽いるはずなのですが、鳥のヒナは個体ごとの成長が違うことは知られています。活発なヒナの方が、親から食べ物をもらえる確率が高いためです。でも、このフクロウは見れば見るほど大人のフクロウに見えます。
実は、3日前に、ヒナが1羽だけいるのを見たのですが、そのヒナは、今まで見たヒナよりも一回り小さく見えたのです。それがこの左側のヒナなのかもしれないと思えてきたのです。
もしかすると、他のヒナは親離れして離れて行ってしまったのかもしれず、1羽だけ残った虚弱なヒナに母親が寄り添っているのではないかと。
ところで、その左側のヒナは、後ろ向きにとまっています。でも、顔は完全にこちらを向いていますね。顔が上下と前後に自由に曲げられるのがフクロウ類の特徴でした。2羽がそれそれ逆向きにとまっているのに、顔はそろってこちらを向いているのがおもしろいと思いませんか?
数日前、これは他のヒナなのですが、カメラを向けたら一斉に飛び立ちました。(その時は4羽いたのですが、1羽は親だったのかもしれません。)そのうちの1羽が近くの枝にとまったので、それを撮影しました。まさに忍法「葉隠れの術」ですね。
次の瞬間、ヒナが翼を広げて飛び去りました。そのとき反射的にシャッターを切ったのですが、失敗だと思って後日削除しようとしたのです。でも、よく見直すと……。足が枝から離れ、でも翼はまだ広げてはいなくて、目は閉じている。そんな一瞬が写っていたのでびっくり。初めは分からないかもしれません。でもよく見ると、顔が見えてきますよ。
P.S.冒頭の写真を親子かもしれないと書きました。でも、以前撮った母フクロウの写真を見ると、胸に縦じまがあります。このフクロウにはそれがないので、やはり同じ兄弟のヒナらしいと分かりました。兄弟は最低3羽、もしかすると4話以上いそうなのですが、同じ兄弟でも発育がこんなに違うということです。鳥の親は、強くアピールするヒナから食べ物を与えるので、食べ物が不十分だと弱いヒナから死んでしまいます。種を残すための自然の掟なのですね。