安倍総理宛メッセージを別添お届けいたします。
PCR検査抑制の不可解な背景につき種々憶測がなされ出しておりますが、ついに始まった感染の全国拡大をはじめとするその影響の表面化は国民に戦慄を覚えさせております。
村田光平
(元駐スイス大使)
安倍晋三内閣総理大臣殿 2020.08.01. 引用元:安倍晋三内閣総理大臣宛メッセージ
安倍晋三内閣総理大臣殿 令和2年8月1日 村田光平 (元駐スイス大使)
拝啓 内外の情勢の緊迫化が深刻に憂慮されますが、益々ご健勝のことと拝察いたします。
このほどIOCのバッハ会長にメッセージを発出いたしましたので報告させていただきます。 インドの傑出した政治家からいただいたインドの主要紙の記事が「五輪の中止は選手にとり耐え難いこととはいえ、人命を危険にさらすスポーツはいかに大事なものであれ挙行するに値しない」と報じていることをバッハ会長に伝えました。 また、児玉龍彦東大名誉教授が7月17日にテレビで新型コロナヴィールスの「エピセンター化」(ヴィールスを発生させる震源)となりつつある可能性がある新宿区全員のPCR検査を必死に訴えたにもかかわらず、いまだに放置されているのは五輪配慮が障害となっていると市民社会は見ている旨、また、全世界はこのような政治の介入は五輪憲章に反すると確信している旨を伝えました。
世界が驚く日本のPCR検査数の少なさは遂に市民社会により不可解な「不作為」と批判されるに至りました。世田谷区は遂に一桁大幅増加することに踏み切りました。ニューヨーク州が実施して死者数ゼロを実現した無償の「誰でも、いつでも、何度でも」のPCR検査の実施に向けての第一歩となることが期待されます。
上述の児玉教授が警告した危機的状況が感染者数の飛躍的増加が示す通り現実となりつつあります。新宿区全員のPCR検査の実施、「Go To Travel」の中止を手始めとするコロナ対策の抜本的手直しを、臨時国会を緊急に召集して決めるよう国民は求めております。
貴総理のこれまで以上の御指導と御尽力をお願い申し上げます。
敬具 |