2月にこのノートで発表した「
おたすけホルダー」、予想以上に好評で家族や友人から注文が殺到? 6個制作して、すべて完売。とは言っても販売したわけではなく手元にある一個を除きすべて進呈したのですが、その後クレームもなく使ってもらっているようです。
ただ製作者から見ると問題点や改良点は多々あります。特にパーツとパーツの継ぎ目の処理と塗装。どちらも見栄えに影響するところで納得がいきません。
ここのところのコロナ禍のせいで、外出の機会もなくなり制作意欲がふつふつ、そこで再挑戦することにしました。
前回までは、図面を引き、それを基に木材に線引きをして切断して組み立てていきましたが、それだとノコギリを挽く時に僅かながら誤差や歪みが生じ継ぎ目などに影響が出てしまいました。
そこで今回はえんぴつ線より大きめに切断し、後からヤスリで微調する方法を取りました。例えば左右の側面パーツですと切断後2枚を重ね、仕切り板なら5枚を同じ向きに重ね合わせてヤスリでいっぺんに成形していけば寸分の狂いもないものができます。
底板や背面の板は、仮組み立てしたところに合わせながら同じようにヤスリで成形していきます。もう一つの改良点は材料の厚さを3㎜から5㎜にして、側面板に彫刻刀で溝を掘り仕切り板を差し込むシンプルな組み立てにしました。
見栄えで一番重要なのは塗装です。塗装しだいで、折角の力作も素人ぽいものになってしまいます。ネットで調べると、木材の生地目を生かした透明ニス仕上げから塗料を厚く塗りピカピカに仕上げるピアノ塗装(鏡面仕上)まで色々。そこで渋谷の東急ハンズに行き相談員に相談してみました。
塗装に関して色々と説明してくれましたが、要は下地処理をしっかりすれば、どの塗装でもそれなりにキレイに仕上がるとのことでした。
そこで先日、曳田さんに会った時にプロの下地処理方法のレクチャーを受け、それを実践してみました。
まずはパーツとパーツのわずかな隙間にもパテでしっかり養生をして十分に乾燥させる。
サンドペーパーがけ、サンドペーパーといっても色々な種類があり薦められたのはハイピッチペーパー、目詰まりが少なくよく削れるとのこと、これを10cm×3cmの木片に両面テープで接着し、木目に沿って丁寧に磨く。最初に240番、仕上げは400番で。二度塗りした後1000番で磨き上げる。
新作 1
新作 2
新作 接着箇所
接着箇所はだいぶ改善はしましたが、まだ満足するレベルにはなっていません。塗装もまだ研究の余地がありそうです。
木材は、前回と同じホウの木を使いました。柔らかくて加工は楽ですが、反面傷がつきやすくノコギリを挽いた時、ささくれを作ってしまったりしました。もし次回があれば、もっと硬い木で試みようかと思っています。