報告が遅くなりました。8月20日の朝、迷犬ハッチが死にました。
彼は保護されたビーグル犬で、約11年間、我が家で家族として共に過ごしました。保護したとき、検診に行った獣医師が「5歳くらいかな」と推定したので、享年16歳(推定)となります。
去年あたりから、足が弱り、転びやすくなりました。散歩の距離も短くなり、台車に箱を乗せた自家製自家用車で森を巡ったこともあります。宮城県に犬用の歩行器を作っている人がいて、それが足の筋力を復活させ、寿命を延ばしてくれたのだと思います。
獣医さんのところの看護師さん(?)が、「食欲があるうちは大丈夫、長生きしますよ」と言ってくれたのですが、その通り、ぎりぎりまで気持ちと食欲、吠え声は元気でした。
もともと群れで兎を追うために改良されたというビーグル犬の特徴でしょうか、チームプレイを尊重する犬で、私たち3人と1匹を一つのチームと思っていたようです。トイレトレーニングができなかったため、排尿は外に行く必要があったのですが、彼は「縄張りの見回りとマーキング」ととらえていて、全員参加することを強く希望しました。参加するつもりのない一人が部屋にとどまっていると、何度ものぞき込んで催促します。断ると不満そうに頬を膨らませてしぶしぶ出ていくのでした。
愉快な仲間を失ったことで、寂しくなりましたが、きっとまだそこらへんにいるのだろうと思いながら過ごしています。ハッチが死んだ日の昼すぎ、彼をペット斎場に託して帰宅すると、勝手口にアオスジアゲハが来ました。珍しいことなので、「ハッチが帰ってきたんだな」思うことにしました。数日前のNHKラジオ「昼のいこい」で、同じようなお便りが読まれたからです。もっとも亡くなったのはご主人でしたが。
写真は、家に来て3年目くらいのハッチです。窓辺にいるとき、光と影がおもしろかったので、わざと絞ってレンブラント風に撮ってみたものです。ひどく賢こそうに写ってしまいましたが。