ニュースではGO TO EATとかの話題です。昔の職場に「AET=外国人指導助手」が配属委されるようになったこともあり、中学校レベルの英語なら反射的に翻訳する習慣ができ、GO TO EATはぼくの頭の中で「行って食え!」と変換されます。GO TO TRAVELなら「旅に出ろ!」と。そして「乱暴で粗野だなあ」と独り突っ込みするわけですが、どうも近ごろのおかみのなされようは、品もセンスもないようですね。
問題なのは、東京がGO TO TRAVELに入ったことで、地方では「コロナが収まりつつある」という誤ったメッセージを受け取ってしまうことです。もともと感染者が少ない地方ではコロナもどこか他人ごとという認識があったのですが、TRAVELを利用して、今までは近所の目を意識して自粛していた東京在住の息子や娘が帰省するケースが増えそうです。
スポーツや文化のサークル活動は、「他県の人と接触したら、最低2週間は休む」という取り決めなどは、「収まったのだから気にしない」ということになりそうです。本当は、地方での感染のリスクが高まったということを意識すべきなのですが。
さて、昨日はひさしぶりにNHKラジオR1の「子ども科学電話相談」を聞きました。
もともとは夏休みの人気番組ですが、今は毎週日曜日にも放送しています。ごくたまに、子どもではなく大人にちがいない相談者がいて、不気味にもほほえましくも思います。
ところで、ぼくが子どもなら相談したいと思うことがあります。もっとも子どものうちはあまり疑問に思わなかったかもしれないのですが。
毎日散歩する森にはたくさんのアマガエルがいます。よく聞こえてくるアマガエルの鳴き声は、リスがクルミをかじる音と似ていて、遠くからだと、リスかカエルかわからないこともあります。
ところで、今は秋です。カエルが鳴くのは春ではなかったかな? カエルは雄だけが鳴くのですが、それは繁殖のために雌を呼ぶ声だと教わりました。そしてカエルの繁殖期は早春でしたね。でも、夏も秋も、森の中ではケッケッケッケと、アマガエルが鳴いています。
つまりカエルは、繁殖期でない季節にも鳴くのです。雄だけに与えられた、鳴くという能力は、繁殖以外は何のためにあるのでしょうか?
電話相談で回答する先生には、自分でも研究を続けていて、その最新の知見を手掛かりに丁寧に説明しようとする人と、いわゆる科学的常識をよく知っていて、その常識を駆使して説明する人の2タイプがあるように思います。それに各先生の説明力もあるので、どちらが分かりやすいかは別の問題なのですが。中には、相手の年齢もわきまえずに、難しい説明をしてしまうトンチンカンな先生もいたりして。
常識で答える先生は、きっと「カエルが鳴くのは雌を呼ぶためですよ」で終わってしまうだろうな。でもそれでは、夏にも秋にも、水場がない木の上で鳴いていることの説明にはなりません。ぼくには、森で聞くカエルの声はまさにカエルの歌で、人間が歌うのと同じように鳴くことが快感なのではないだろうか、つまり鼻歌のようなものなのでは?と思えるのですが? これは野鳥にもいえることで、昔飼っていたメジロ(違法ですが子どものころです。もう時効でしょう。)は雌で、さえずることはできないはずなのに、ぴょんぴょん踊りながらよく歌っていたものです。気分によるのか、何種類もの歌がありました。あまり大声で歌うものだから、モズを怒らせて攻撃されたことも何度かありました。
アマガエルについての2つ目の疑問です。アマガエルは周囲の色にあわせて体の色を変えることができます。(緑、褐色、白? そしてそれを組み合わせた迷彩柄)
では、カエルが周囲の色を認識して色を変えるのはどんな仕組みなのでしょうか?「目で見て、判断する」というように意思を働かせているわけだはないのだと思いますが、センサーは眼なのか、皮膚のなにかが感知するのか? 飼える自身が意識的に変えるとは思いませんが、もしそうならばそれもびっくりですね。実際のアマガエルは、同じような環境にいても必ず同じ色になるわけではないので、もしかすると自分の意志がかかわるのか?