ヌルデの葉痕なのですが、キツネの顔に見えませんか? オニグルミは有名で、猿の顔とか羊の顔などと言われます。ウルシもワッペンのような感じかな?ヌルデもウルシの仲間で真っ赤に紅葉しますが、早くも落葉してしまったので、葉痕はどんなかな?と思ったのです。するとこのキツネ。おもしろい、みんなに教えてやろうと思った次第。
ところで、最近気になることがありました。それは冬の使者、白鳥にちょっとした異変が起こっているように見えることです。
白鳥ファミリーに異変?
酒田は白鳥の季節です。10月になると、夜中に空から甲高い犬の吠えるような声が降ってきます。シベリアからといわれる白鳥たちが上空を通過する声です。8月に昇天した我が家のビーグル犬ハッチも一緒に吠えているのかなと想像するほど、声の高さが似ています。
いや、時には昔のB級ウェスタン映画に登場する「インディアン」が襲撃してくる「鬨の声」、あの「キャッホッホッホッホ」というあの声にも似ているように思います。鳥の言葉がわかれば、あれは互いに励まし合う声なのかもしれません。
庄内地方では、白鳥の主な飛来地は鶴岡市の大山地区にある上池と下池、酒田市で最上川の河川敷です。最上川にはスワンパークという一角があり、昔は古米や茶殻などをまいて餌付けしていたのですが、今はやめてしまいました。そのため、今では昼間のスワンパークは名ばかりで、鴨がプカプカ浮きながら寝ているダックパークです。
白鳥たちは、食べ物を求めて主に田んぼに出かけます。落ち穂を拾って食べるわけです。それで、朝夕、我が家の上空などを家族連れで飛びすぎる白鳥が見えます。そこで気がついたのですが、白鳥は3~4羽のグループから2羽、時には1羽だけということもあります。そして今年は例年になく2羽だけ、1羽だけというケースが多いような気がします。
このグループは、基本的にはカップルと今年生まれた雛鳥です。雛は体がやや黒ずんでいるし、鳴き声もまだヒヨコらしいかわいい声だったりします。あのあどけなさでよくもまあ北極圏から荒波を越えて渡ってきたものだと畝が熱くなります。
つまり2羽だけというのは子どもがいない夫婦、1羽だけというのはなぜかシングルの個体ということになります。
北海道で死んだ渡り鳥から鳥インフルエンザのウィルスが検出されたという報道があったと思ったら、数日後、四国の養鶏場で鳥インフルが見つかり、以後次々に感染が広がりました。今朝は九州でも鳥インフルの感染があったと報道されています。
素人考えだし、ただの直感でしかないのですが、白鳥の「家族」の異変は、鳥インフルエンザの影響なのかもしれないと想像します。白鳥の繁殖地で鳥インフルが蔓延していたのではないかと。鳥インフルは変異して人に感染することもあり、というか現在の人型インフルも、もともと鳥インフルが変異したものだとも聞きます。
渡り鳥を入国禁止にするわけにもいかず、しかし夏の繁殖地で観察することができればある程度の予測もできそうなものだがなあ、などと考えてしまいます。
この国の危機管理は?
ところで、ここからはコロナウィルスの話です。(インフルエンザもコロナ型のウィルスでしたね。)感染を防ぐのと同時に経済も回したいという安倍・菅政権は、感染が収束してからだったはずの「GoTo」事業に突き進み、その結果(という証拠はないそうですが)、感染者が急速に増加してしまいました。そして、ここが問題だと思うのですが、事態が悪化したらどんな手を打つかという、危機回避のプランを全く持っていなかったようなのです。あとは各県知事がなんとかしてくれといわんばかり。いわゆる「丸投げ」というやつですかね。
地元山形県でも、合宿式の自動車学校など、いくつかの感染があった後はずっと感染者ゼロが続いていたのに、最近、ほぼ毎日感染者が出ています。Go Toトラブルじゃなくトラベルが始まってから、いや東京がGo Toに参加して以後です。かといって因果関係はわからないのですが。右派の論客、井沢元彦氏が言うように、この国は今だに「言霊のさきわう国」なのでしょうか。つまり「縁起がわるいやな。不都合なことを予想するてえと、不都合なことが現実に起こるかもしれねえよ。だから、不都合なことは考えねえようにしようぜ」と。(何もしない政権を見て、まだだいじょうぶじゃん?と勘違いする『国民』も少なくないでしょうし。なにしろ、たいした支持率なのだから。)
東京電力福島第一原発がそうであり、いままたコロナウィルスについても、同じことを繰り返していたのかと、憤りを覚えるのです。