昨日の総理会見、期待はしていなかったけど、やっぱりなあ、という感じですかね。
コロナのりゅこうで危険信号が灯っているのに、GoTo事業の見直しや中止には触れず、2050年の「カーボンフリー」について聞かれて、「2兆円」と答えましたね。国のリーダーとしては、子どもから老人までがわかる言葉を使うべきでしょう。カーボンフリーってなんじゃい? 脱炭素でもわからん、せめて温暖化ガス実質ゼロくらいにかみ砕いてくれないと。
質問は、「具体的な目標、あるいは何をどうやってゼロを目指すのか?」という質問だったと思うのですが。たとえばガソリン車はどうするのかとか、原発に頼るつもりか?そうならどの程度か等々。
でもそんな具体的なことには答えず下を向いたまま、誰かが作ったのだろう原稿を見つめたまま。
スピーチができなくても政治家がつとまるというのは、不思議な国だなあとかねがね思っているのですが。
アイヌのリーダー(オッテナと呼ばれる村長=むらおさ)の条件が3つあるそうです。
シレトク、ラメトク、そしてパウェトクです。シレトクとは見た目の立派さでしょうか。ラメトクは勇敢さ、豪胆さとかいうこと。そしてパウェトクが雄弁です。アイヌはもめごとを裁くとき、チャランケという談判を行いました。自分側の言い分を滔々と述べるのですが、言い終わるまで相手は割って入れません。ただし、正しい言葉を使わなければならず、下品な言葉や間違った言葉を使えばその場で負けになる。だから俗語ではなく正しい言葉を、伝統の祈りや昔話、ユーカラから学ぶ必要があるのです。
アイヌを民族として認めず、文化を否定する人には、己の無知、そして無恥を恥じてほしいものです。
もっとも、「美しい日本」を主張する人たちが、なぜか日本語の正しさや上品さにはとんと無頓着なので、かれらの主張のインチキさもわかる気がしますが。
狂い咲きのタツナミソウ
ゲンノショウコのタネを放出した殻
白いひげのリス
晴れた朝の鳥海山