寒波がひと段落しました。庄内地方もコロナのクラスターが発生し、もはや他人ごとではなくなりました。この寒さの中での換気というのは、マスクをしながら会食せよというのとおなじくらい難しいかもしれません。
雪が降るといそいそと雪かきに出ていく人を見るたびに「いずれは溶けてなくなるのだから、放っておけばよさそうなものを。」と、つい思ってしまうのですが、それは、雪を知らずに育ったからにちがいありません。積もった雪は、降り積もればその重さで家をもつぶし、気温があがればぬかるみになって車にも歩行者にも危険な存在になる。解けた再凍結した雪の怖さ、ぼくもいきなり滑って、受け身をとるひまもなく後頭部を強打したことがあります。雪国の人は、雪を見ると何かのスイッチが入るらしく、普段顔を見ないけれど雪かきにだけは精を出す人がいたりするので、一種の安否確認になっていたりします。
近所のスズメたちは、食べ物が雪に埋もれてしまったといって、いつも食べ物をくれるおばあさんの家の前に、いつも以上の数で集まっています。年越しスズメ食堂といった風情ですね。
去年は雪の極端に少ない年でしたが、11月には突然大雪が降り、夜中に除雪車が働きました。目覚めた人は、カーポートの前にある、除雪車が作った雪の壁を壊さなければ出勤できず、職場でも同じことを繰り返さなければ、駐車場に車が入れられないという、雪のない地方では想像もできないような朝になりました。
今年はいきなりの寒波。庄内地方、特に酒田は、他に比べれば少ないとはいえ、すでに一度除雪車が来ました。
除雪は冬の仕事が少ない建設会社が請け負うようです。ブルドーザー型やロータリー型の除雪車が出ます。ブル型は押しのけた雪が路肩部分に雪の壁を残します。ロータリー型も、路肩や歩道に雪の山を築きます。
つまり除雪者が通ると、歩行者には歩く場所がなくなり、車道に出て車と接触する事故も起こます。そして、雪の壁は、家から出られない、家に入れないということにもなる。除雪作業員に食ってかかる人もいて、作業員は感謝と苦情の両方を受けるという辛い立場に立たされます。
寒波が小康状態になった冬至の今朝、散歩に行く森の入り口で、ひさしぶりにリスに会いました。それもいきなりの接近遭遇。互いにあわててしまいました。カメラは、寒いとフォーカスに時間がかかるのか、望遠系のズームなので近距離がいやなのか、ピントがなかなか会いません。結局この2枚。雪景色の中で絞りは少し開けているのですが、やはり暗い写真になってしまいました。
それから、まだ会ったことのないキツネの足跡もありました。
トトロかな、
逃げろ!
キツネ