男 哀れなり
元旦は、サービス付き高齢者住宅に入居している母のところに行き、正月を一緒に祝ってきました。
今年九十四を迎える母、さすがに足腰は弱ったものの食欲はあり、頭もしっかりとしています。 話題は、お決まりの昔話「お爺さんはどんな人だった」「お婆さんはどうっだった」と今まで何度となく聞いた話。そこで時系列を確認するため、持参したPCで過去帳を紐解いてみました。 過去帳とはいっても、祖父母や叔父・叔母など身近な人の戒名と亡くなった年月日、享年をエクセルにまとめただけものです。 退屈な母の昔話を聞きながら過去帳を見ていて気が付いたのが、祖父・叔父夫婦7組いるのですが、一組を除いてすべて女性の方が長生きをしているのです。しかも三組が10才以上と。エクセル上で計算してみると男性の平均が75.7才、女性が84才。全夫婦男が年上ですから、残された女性のやもめ暮らしは十年以上と云うことになります。しかも唯一存命中の母は現在も記録更新中です。 日本人の平均寿命は、男性が81.4才女性が87.45才ですから、当家はやや男性が劣っていると云うことになるのかな? 生命学では、人類の38億年にわたる生命進化のうち、最初の30億年は女だけでこと足り男は必要なかった。誰の手も借りず女は女を産めたのだが、遺伝子の運び屋、 単なる使いっ走りとして、女をつくりかえて男になったそうです。 従って、男は女の進化したもの、コンピューターをカスタマイズしすぎるとフリーズしたり、故障したりしやすくなると同様、基本仕様を逸脱した男は壊れやすい。威張ってはいるが実は脆い、病気になりやすいし、ストレスにも弱い、寿命も短い。 その証拠に、人口統計を見ると、男性に比べ圧倒的に女性が多い死因は「老衰」。つまり大半の男は天寿を全うする前に息絶えるということらしいです。
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