朝6時半出発の散歩は、さすがにこの季節は厳しすぎます。暗いし寒い。迷犬ハッチ存命のころは、仕方がないと思って出発したのに、今は無言で叱咤激励する存在がない、てなわけで、散歩に行くのは、午前の家事が終わってからの、早くても10時すぎ。でもこれだとリスには会えないようです。夜明けから1時間ほど経ったころが、一番会えるようなのです。今の時間だと、「今日も元気に活動したんだね」と、雪の上の足跡につぶやいているありさまです。
暖かくなって、夜明けの時間ももう少し早くなれば、また早朝散歩を再開するつもりなのですが。
まだ見たことのないキツネの足跡もあります。足跡から想像すると、中型犬ほどの大きさです。
ところでエンタテインメント業界は、コロナ自粛で大変な思いをしているというのに、国会中継を聞いていると、まるでへたくそな演劇を鑑賞させられているようです。
セリフは棒読み、自分の意見をアドリブで言う場面でも、プロンプターが後ろに控えていて、さっとカンニングペーパーを差し出したり。ペーパーなしでしゃべる場面では、もう目が宙を泳いでしまって、視線が右上に向くので心配になります。あれはウソをつく時の目だと言われていますが。カツゼツも悪くて語尾が聞こえないものだから、たとえば「大切」が「たいせ」と聞こえたり。選挙では元気で、自分の名を連呼したり、昔は選挙区の横浜市港南区で、饒舌に学校批判を繰り返したものなのに。
昨今の国会では、「せんさまんべつ」がブームらしい。初めコロナ担当の西村経済再生担当大臣が言ったので、耳を疑いました。ジョークを言ってる場面ではないので。しかし、彼はその後も「せんさまんべつ」と言い続けています。確信犯ですね。
今日は、これが伝染してしまったらしく、質問する野党議員までが「せんさまんべつ」とやらかすし。
「千差万別」は「せんさばんべつ」でなければ困ります。現に、今ためしにワードで「せんさまんべつ」と打って変換したら、「センサマン別」が第一候補、少なくとも10番目の候補の中には「千差万別」は入っていません。でもそのうちに、「言葉は時代とともに変化するものだ」などと言い訳しながら辞書に載せる出版社が現れるんでしょうね。
施策や施行がいい例です。国会では「しさく」や「しこう」ではなく、「せさく」「せこう」と言うのが当たり前になってしまっているし、かなり前に一部の辞書に載ったらしい。「列島改造」と叫んでいた人あたりが、「施工」と混同したのかもしれません。
学校の国語の教師はやってられないでしょうね。漢字の読みの問題で、まちがいだとテストでバツをつけても、辞書を持って勝ち誇ったように抗議に来る子どもがいるものです。それどころか、近ごろはモンスターペアレントが出張ってきたり、ネットが炎上したりなんてことになりかねません。
これ、みんな国会で勝手に国語を変えちゃうせいですから。あの「読まさしてもらいました」ってのもやめてもらいたい。「読ませてもらった」でしょう? いや、そもそも「読みました」でいいのでは?
国語にせよ、道徳にせよ、国会や国会議員、そしてなにより閣僚は、自らの言動がどれほどの影響を及ぼすものか考えてもらいたいものです。