コロナ感染による日本人死者数
<Covid-19 Coronaによる死者数は公式発表のほぼ2倍(6百90万人)、日本の死者数は10,390ではなく108,320である>とのワシントン大学医学部<the Institute for Health Metrics and Evaluation (IHME) at the University of Washington School of Medicine>が5月6日に発表した調査結果をお届けいたしましたが反響を呼んでおります。
(その1)ある識者から次のコメントが寄せられました。 「それにしても先進国中、いやほぼ日本だけが10倍以上の誤差とは。 日本とカザフを除く他国は、2倍以下〜数倍です。 意図的あるいは日本のシステム的な、重大な理由があるのだろうと思います。」
(その2)上記調査結果を寄せられた方のコメントは次の通りです。 重要な点は日本において、発表されているその数が実際は「より高いはず」であることを報じる議論が、オリンピックを目前にしてなおほとんど見えないところを憂慮するものであります。
(その3)入口紀男熊本大学名誉教授から次の見解が寄せられました。 <日本人は、死亡原因について、遺族は故人のために、医療機関が感染症法に基づいて報告しない限りは、「薬石効なく」というだけで周囲も理解してくれます。 ワシントン州立大学の推定の方法は、各国で新型コロナ肺炎が「流行する前」の傾向に基づいて予想された全死因による死亡者数と、「現在流行している中で」の全死因による死亡者数を比較することで、その差分から新型コロナ肺炎のみの総死亡者数を推定したものです。それは前提(そのような推定方法)をはっきりさせて、その限りで結論を導いた科学的な方法として世界で受けいれられると考えられます。 日本の場合は、「医療機関が報告した数の十倍はあると推定される余地があるよ」という指摘であると私は感じております。ワシントン州立大学は、そのように危機管理者として日本の仮定の質問に答えようとしているのだと私は思います。 一方、オリンピックを前にして、「真実のコロナ死亡者数」についてどのメディアも横並びで黙殺していることに、現在の日本社会がもつ限界が感じられます>
上記の通り東京五輪開催はコロナ感染による日本人死者数についても影響を与えていることが指摘されております。
村田光平 (元駐スイス大使)
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