おたすけホルダー集大成の作品として22作目の制作にかかっていると、家内から「友人のお祝いに贈りたいから二つ作って」との依頼が入りました。ではと材料の調達を考えていると今度は小中学校時代の友人、高校時代の友人の病気の知らせが入りお見舞いにと都合5個を一挙に作ることにしました。
となれば予てからの課題、塗装の改善に取り組まなくてはなりません。ネットで当たってみたのですがこれと云う解答は見つかりません。そこで今回使用しているカラースプレイのアサヒペンのお客様相談室に問い合わせてみました。
結果、悩んでいた現象は「ゆず肌」といって、吹き付けたペンキが完全に乾かないのに二度目、三度目のペンキを吹き付けると表面の塗料がまだらに溶け丁度柚子の皮のように凸凹に固まってしまうとのことでした。
下地処理をした上に最初は薄く吹きかけ十分に乾かしてから今度は厚めにたっぷりと吹きかける。垂らしてしまっては元も子もないので、その加減が重要のこと。そして4時間以上乾かしてから同じ要領で三回目、四回目と上塗りするとのことでした。
要するに時間と塗料をたっぷりと使いなさいと云うことのようです。
さすがペンキメーカー?
早速、試してみたのがこの作品
アップして見るとまだ「ゆず肌」は出ていますが、これまでの作品に比べれば長足の進歩
今までのが50点なら、今回のは70点というところでしょうか。
それよりも26個も同じものを制作していると木材の種類や部位によって、硬い、柔らかい、ササクレやすい、割れやすい、反りやすいのと癖がわかり、部材を購入する時、切り分ける時それを考慮できます。ノコギリを挽くにも部位によっては予めナイフで傷をつけササクレや割れを防ぐ手立ても分かってきました。
また組み込みの溝を掘る時も、必ずしも直線でなく0.5㎜(鉛筆の線の太さ)分角度を付けることにより接続面が強く密着することも経験で分かりました。
匠の域に一歩近づいたかな、とは言ってもその域はまだ百歩も先ですが。
おたすけホルダー
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