この季節は、今年生まれた子リスが兄弟で、あるいは一人で遊んだり探検したりする姿が見られます。今年の子は、人を見るとフリーズしてしまうことが多く、環境が変わってきたためかと思います。枯れた松の木がたくさん伐られて見通しがよくなったので、天敵にも発見されやすい、だから親が厳しく教え込んだのかもしれないし、本能的にそうするのかもしれません。去年や一昨年生まれた子どもたちが、妙に人を恐れないのとは明らかに違うような気がします。
　それにしても、昨日の夕方出会った子どもは、おもしろかった。
　まずは登場の場面です。
　西日が木漏れ日になってスポットライトのように当たる場所に出てきて、かたまってしまった子リス、警戒心からでしょうか、顔がひきつっています。冬毛をまとっていることもあり、「風の谷のナウシカ」に登場する獰猛なキツネリスのようです。
　次に彼（彼女）が行った行動とは？
　木の枝の節の陰でなにかを見つけたようです。ファインダー越しに、枯れ葉を見つけたように見えたのですが、そうではなく何かの実か種のかたまりのように見えます。
　でも、これって、何か7見覚えがあるんだよなあ？
　あれれ？
　ペッペっという感じで吐き出しています。さすがに食べられないということなのでしょう。おっと、思い出した。これ、時々森の小径や街の電柱の下で見かけるあれじゃないかな？
　桜の実が実るころ、カラスが夢中になって食べに来ます。この森でも、今は桜の実と桑の実が熟れていて、カラスが集団で森を闊歩しています。そして、桜の種の糞をあちこちに落とすのです。
　子リスが見つけたのは、そのカラスの糞だったようです。
　子リスくん、ひとつおりこうになったかな？