「東京オリンピックへの批判は、終われば消滅する」という政府関係者の声は、悔しいけれど的を射ているかもしれません。テレビもラジオもこれでもかというほどのオリンピック漬け。お涙頂戴的なエピソード満載。これじゃあね。
64年の東京オリンピックを懐かしむ声もあるけれど、高校1年生だったぼくは、あまり覚えていません。熱を出して寝込んでいた日に、ヘリコプターの音が響いていて、それは甲州街道の上空をホバリングして、マラソンの中継をしているのでした。
今日のテレビで、あの日のアベベは裸足で走っていたなどと言っていましたが、アベベは白いシューズを履いていましたよね。ゴールすると大きく前屈して見せたことは覚えています。
それよりもベトナム戦争が泥沼化して、毎晩のニュースにベトナムの報道のなかった日はないという状況になったのは、あれから間もなくでした。「ベトコン兵」の生首をぶら下げた南ベトナム兵の映像を、お茶の間に流したとして、テレビ局に抗議の電話が殺到したと話題になりました。ぼくたち高校生の間では、抗議した人こそ批判の対象でしたが。だから、64年大会を神格化して語ることには強い違和感があります。
さて、今朝、真っ赤なトンボがいました。これほど赤いトンボを見たのは初めてかもしれません。よく見るアカトンボは、羽化した後で、だんだん赤くなると思うのですが、これは初めから赤いのではないかと思います。後ろから見ると、腹の幅が広いようで、図鑑によると「ショウジョウトンボ」かなと思います。アカトンボの仲間ではないとも書いてありました。
ついでに先日撮った蝶の写真も。オレンジ色で翅の裏側がヒョウ柄だったので、撮ったのですが、ウラナミアカシジミという蝶らしい。それが「なんとミドリシジミ(ゼフィルス)の仲間だそうで。