いつものホームセンターに行く途中、５ｍほどの崖の上にある公園からボールが転がり落ちてきました。
見上げると小学校高学年と思しき男の子女の子がこちらを見下ろしています。

よし、ここは往年の肩の良いところの見せてやろうとボールを拾い上げ投げようとしたのですが、野球のボールと違いハンドボールぐらいの中途半端な大きさと軽さ、しっかりと握ることはできず持ちにくいのです。　それでも構わずエイとばかり投げたのですが、力が入らずフワッと緩いボールが右に大きくそれ崖の上まで届かず、また下まで落ちてきてしまいました。
そんなはずはないと苦笑いをしながら、もう一度拾い直して見上げると、ギャラリー（子供たち）が１０人ほどに増えています。
これはまずい二度目も届かなかったら大恥だ。いっそサッカーボールのように蹴り上げてやろうかとも思ったのですが、投げるよりコントロールがつくとも思いません。気を取り直して、腕だけではなく上体を十分に捻ってエ～イ。こんどは見事、子供たちの頭上を越えてグランドまで投げ返せました。みんな揃って「ありがとうございました」と礼儀正しく挨拶。
感心、感心、よくシツケができている。
気分よくというよりもホッとして、手を振ってから歩き出したのですが、ボールを本気で投げたのは何十年ぶり、筋力の衰えと感覚のズレに慌てた出来事でした。