朝の散歩に行こうとして外に出ると、近所の家のテレビアンテナに2羽の鳥がとまっていました。一羽はカラスですが、もう一羽は朝日を浴びて金色に光っています。トビです。
カラスは猛禽類のトビを目の敵にして、見つければわざわざ近くまで行っていじめにかかるほど、両者は仲が悪いのに、時々このように「友好的」な光景を見ることがあります。
望遠で撮影すると、両者は互いに視線を合わせて見合っており、友好的なのか緊張をはらんでいたの、真相はわかりませんが。
森では数日前からこんなキノコが。開いた傘がお猪口型、同心円状の筋、そして緑色の傷。
母が生前言っていたハツタケ(食用)の特徴です。母はフィリピンのミンダナオ島ダバオで、日本人移民の子として生まれました。日本人学校で学んでいましたが、父親の本家に預けられることになり、船で単身、福島県の請戸村(現双葉町の一部)に来て、そこで成長したのですが、南国の暮らしが忘れられず、フィリピンの思い出を良く語っていました。戦争が始まる前の、平和な時代です。
福島では、小学生のなかで立った一人洋服に靴だったのでいじめられたことなど、あまり良い思い出はなかったらしいのです。
でも、おそらく戦争中、食糧難の時代の記憶だと思うのですが、海岸の松林にキノコ狩りに行ったことなどは懐かしそうに語っていました。ショウロ(松露)やハツタケをとったものだと。苦しく辛い思いでばかりの戦争時代、数少ない楽しかった記憶なのでしょう。
松露とは、トリュフの一種らしいのですが、今は知る人も少ないのでしょう。ここ酒田の松林でも見たことはありません。そしてハツタケは、傷が緑色になるので、毒キノコと間違えることがなく、誰にでもわかるのだそうです。
そうとわかったら、採集するのだったかな?
以前、ヤマブシタケを見つけたことがあり、でもあまりに大きいので、道の駅などで売っている小さなヤマブシタケと同じものかどうか自信がなくて見逃してしまいました。本物とわかった時にはもう枯れてしまっていました。残念。
次のチャンスを待っているのに見つかりません。