ショパン国際コンクールのファイナルの結果、残念ながら反田恭平くんは2位、小林愛美さんは4位でした。しかし日本から二人も入賞者を出したのは快挙と言えるでしょう。
今回のコンクールに関して、友人との意見交換を切っ掛けにもう一度、日本人出場者の予選からの演奏をYouTubeで聴き直してみました。すると第三次予選で惜しくも落選しファイナルには進出できなかった角野隼斗くんの演奏が目に留まりました。先日『音楽 聴き比べ』に掲載したショパンの英雄ポロネーズを第二次予選で演奏していたのをみつけ、反田くんの演奏と徹底的に聴き比べてみました。
角野くんの演奏は、間の置き方や音の出し方などかなり個性的です。一方、反田くんは非常にオーソドックスな演奏に聞こえました。(『音楽 聴き比べ』で巨匠達の演奏と比較)
《ショパン 英雄ポロネーズ 作品53 聴き比べ》
https://yarouyo.jp/readnote.php?no=2967&pls=0&prc=2&rcn=やはりコンクールでは反田くんの様な演奏の方が高く評価されるのでしょう。
しかし個人的には角野くんに興味を持ち、昨日は一日中、彼のYouTubeを楽しんでいました。
ユーチューバー《かてぃん》として登録者84万人を誇る、その世界では超有名人。
また経歴も異色で、6才の時から音楽コンクールで優勝し、開成高校から大学受験の時、東京芸大か東大で悩み、親に促されて東大に進み大学院で自動採譜と自動編曲を研究したという異色の才能の持ち主です。
確かに70過ぎのじいさんが数時間もPCにくぎ付けになるほど楽しくユニークで興味深い動画を配信しています。まだ全ては見切れていませんが。
クラシック演奏家という型にはまらず、ジャズとのフュージョン、即興演奏、自由奔放な編曲と楽しませてくれます。
もしかしたら、その辺りがコンクールの審査には悪影響したのかもしれませんね。
感心し興味を持った動画を2作紹介します。