これだ! と言える満足いく作品が未だにできません。
30個以上も作っているので、あえて作品と言わせてもらっています。
これまでにも書いてきましたが、木材の選定、切断、組み立てはほぼ完璧(自分では)にできているのですが、問題は塗装です。
合成うるしに出会い、究極のピアノ塗装に憧れ6作品挑戦してきました。
側面など広い面積の部分はそれなりの光沢がでて仕上がるのですが、仕切り板の3mmの断面や面と面との角の部分にムラやクモリが出て、素人っぽさが残ってしまいます。
もちろん、そういった個所をサンドペーパーと上塗りで修正をかけるのですが、それが他の部分に影響がでるのイタチごっこです。
そこで、思いついた苦肉の策が、最後の仕上げに水性のスプレー塗料をかけたらどうなるだろうか。
早速、合成うるしで磨き上げた面を塗料が密着しやすいように400番のサンドペーパーで荒らし、スプレー塗料を4回吹きかけてみました。
すると、さすがにスプレー、ムラなどは一切なく木材の角や縁などはシャープに仕上がりました。
しかし新たな問題点が、ツヤあり塗料にもかかわらず表面が鏡面ではなく曇りガラスのように仕上がったのです。すべての面にむらなく均一になっているので、これまでのように素人っぽさはないのですが、納得がいきません。
そこで再度、メーカーのお客さま相談室に電話。
気温や塗料の温度、塗装面とスプレー缶との距離や動かし方、乾燥時間など細かく教えてくれましたが、こちらも三十回近くトライしているので、既に経験し知っていることばかりで、解決策は見つかりません。
強いて原因らしきものを挙げれば、同じ水性とはいえ合成うるしの上にスプレーを上塗りしたことかな?
そこで急遽34個目の制作にかかり、今度はサンディングシーラーと240、400番のサンドペーパーで下地処理を済ませ、直に水性スプレーを吹き付けましたが、結果はまったく同じ曇りガラス状態。
さて、どうするか思案中です。
34個目の作品
スプレー塗料で仕上げた作品
合成うるしとコンパウンドで仕上げた作品
両作品の違い※ 作品に付いている白い点はホコリです。
撮影前に取ればよかったのですが、気が付いたのは掲載してからでした。
悪しからず!