経済界出身の親しい知人より時宜を得た下記のメッセージが寄せられました。
日仏間の原子力技術面での緊密な協力関係に鑑みれば、フランスの原発技術の欠陥は日本に深刻な課題を与えたことになります。
村田光平
(元駐スイス大使)
-----Original Message-----
Sent: Sunday, December 12, 2021 6:55 PM
Subject: RE: 深刻なフランスの原発技術の欠陥
村田様
「深刻なフランスの原発技術の欠陥に関する重大情報」、大変興味深く拝見しました。
11月ですが、評論家(元朝日新聞記者)が『月間文芸春秋11月号』に以下の興味ある論文を書いています。
「豪州がフランスを協力相手として進めてきた『(原子力)潜水艦開発』を極秘裏に米国・英国との『原子力潜水艦開発』に切替えたため、仏側は激怒し、外交問題に発展している。仏ルドリアン外相は『嘘をつき、欺瞞を語り、信頼関係に傷がついた』と豪英米の新防衛機構『AUKUA』3カ国を公然と非難した。
これに対し豪州側は、『総事業費が当初の340億ユーロから560億ユーロ(約7.2兆円)に膨れ上がり、開発計画も遅れ、不満をつのらせていた。何よりも豪州軍が、仏製の潜水艦では中国に対峙するには能力的に不十分』との深刻な懸念を抱くようになった」
さらに『フランスはアジア・太平洋の同盟国が痛切に感じている対中脅威認識と対中恐怖感を充分共有していない。米国は豪州の対中国脅威論を正面から受け止めてくれている』『フランスと付き合っていては中国に対抗できる原子力潜水艦は無理』と判断を下したと思われる」
貴情報「フランスに原子力技術のレベル」を問うていることと関係あるのでしょうか?日本もフランスの原子力技術に相当依存しおり、人ごとではなく、今後を注視したいと思います。
深刻なフランスの原発技術の欠陥