昨日、コロナ感染発覚の機会だった無料がん検診の結果を聞きに内科医院に行きました。

　オートドアーを開けてビックリ！　さほど広くない待合室が満員状態。玄関に並べられた靴を数えると２１足。
こりゃあダメだ、何時間かかるかわからないとそそくさと退散。
外に出て考えてみると前回来院した時も、同じ月曜日で同じような時間帯だったのに待合室には二人しかおらず、直ぐに診察してもらえた。何か事情があるのかなと疑問が湧き、歩きながら医院に電話をかけてみました。
すると、いきなり医院長がでて
「なんですか？」
「今、伺ったのですが大勢の人が待合室に居り、引き揚げてきたのですが、何時ごろ伺えば空いているのでしょうか？」
「今いるのはワクチン接種の人だからすぐに終わります」
と素っ気ない対応。
少々待たされることも覚悟して読みかけの本を持ってきたので、折角ここまで来たのだからと引き返すことにしました。

　すると、どういう事でしょう。玄関からぞろぞろと人が出てくるのです。
中に入ると、あれだけ混んでいた待合室はガラガラ、受付で記名（今どき、どこの医院でも診察券カード式ですが、この医院は待合簿へ記入）　その時、事務所の中からチリチリと懐かしい電話の音が。ふと見ると黒いダイヤル式の電話機が鳴っているのです。
何か、昭和の時代にタイムスリップしたような！

　そうこうしていると名前が呼ばれ診察室へ
いきなり老先生（あえて言わせてもらいます）が「忙しいんだから、どうでもいい電話をしてくるんじゃない」と不愛想なあいさつ。
そして、がん検診の結果票を見ながら「異常なし」と言いながら結果票を三枚わたされました。まさに取り付く島もなく、お礼もそこそこに退室。
受付に廻ると「今日は検診結果だけですからお支払いはありません」とこれもつれない応対

　何かばつの悪ささえ感じながら、再び表に出たのですが、そこで、はたと大事なことを聞くのを忘れたことを思い出し、三度医院内へ
受付で「三回目のワクチン接種券が来ているのですが、コロナ感染経験者はどう対応したらいいのでしょうか」
そると奥から老先生が「完全回復してから２週間以降に」
「２週間たったら早めの方がいいのでしょうか」
「ご自分で判断してください」
・・・「ありがとうございました」

　帰宅後、渡されたがん検診結果票を改めて見直すと、肺がん、大腸がんの結果票はあるのですが、肝心の胃がん結果がありません。
検診の時、胃カメラの麻酔から覚めると「胃に疑わしい箇所があったので、細胞を窃取しました」といわれていました。それが気になっていたのです。

　早速、電話で問いただすと「調べてからお答えします」
しばらくして電話が鳴り「今回、祝日が一日入り、業者との行き違いで、まだ結果票が届いていませんでした。今日３時の便で届くと思いますので、３時以降にお越しください」
「ハイ、わかりました。３時以降に伺います」

　そして、他の用のついでに４時に訪院すると
「今日の便にも入っていなかった」とまるで他人ごと
「じゃ、届いたら電話で知らせてください」

　何とも昭和を彷彿とさせるクラシカルな医院でした。
でもネットでは、この医院、勤労者のために朝6時30分から開院し、長年地域医療に貢献しているとの高評価。
不愛想だが、何とも憎めない山本周五郎の小説に出てくるような老先生とその医院でした。

　それは兎も角として、胃がん検診の結果が気になります。