小泉純一郎元総理の脱原発活動を支援する原自連よりロシアのミハイル・ガルージン駐日大使に発出した声明文をお届けいたします。
3月7日小泉元総理はAimee Tsujimoto氏監督作成の映画の国際文化会館及びアメリカン・クラブでの試写会に出席され、「トモダチ作戦」の犠牲となった米軍兵士救済基金の設立の経緯などについて語られました。
ロシアによるウクライナ侵攻及び原発砲撃は原発が所在国に向けられた核兵器であるとの危機意識を全世界に広めつつあります。
これによりメディアはこれまでのように原発については報道を控えるとしてきた立場を改めざるを得なくなると思われます。
このたびの小泉元総理をはじめとする5人の元首相のEU委員長に対する脱原発の共同申し入れ無視も是正されることが期待されます。今後この共同申し入れは改めて高く評価され、所期の成果を収めることが予見されます。
無数の無実の市民の犠牲者を生みつつあるウクライナは世界の指導者層に対して人道主義の重要性を再認識するよう迫っております。
村田光平
(元駐スイス大使)
ロシア軍のウクライナからの即時撤退と 原発への攻撃を中止するよう求めます 引用元:駐日ロシア大使宛メッセージ
2022年3月7日
ロシア大使館 ミハイル・ガルージン駐日大使 殿
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟 会 長 吉原 毅 顧 問 小泉 純一郎 顧 問 細川 護煕 副会長 中川 秀直 幹事長 河合 弘之 事務局次長 木村 結
貴国ロシアの軍隊が、ウクライナのザポリジエ原発を攻撃し、制圧したとのニュースがIAEA から発表され、広島、長崎、第五福竜丸、そして福島原発事故を経験した私たち日本人は黙ってはいられません。 貴国が 36 年前に欧州を汚染し、8000Km 離れた日本でも野菜などを汚染したチェルノブイリ原発を制圧したという侵攻直後のニュースにも私たちは驚愕しましたが、その上、欧州で最大規模の6機もの原発を有するザポリジエ原発を地元のウクライナの人々が人間の鎖で守る中、爆撃という方法で制圧したとの報道に慄然としています。幸い放射能漏れはないとの IAEA の情報ですが、爆撃を受けた原発が連鎖反応的に損壊する危険性は大きく、攻撃による送電線の遮断など電源喪失が生ずれば、チェルノブイリ、フクシマの事故を上回る過酷事故が起こるのは必定です。 その場合、事故収束のために多くの人命が失われ、甲状腺がんをはじめとする多くの放射線症の犠牲者が欧州のみならず地球全体に広がります。 独立国を武力で侵略することはもちろん、欧州全体ひいては地球規模での放射能汚染を引き起こすきっかけとなる原発への攻撃や制圧は人道上許されない暴挙であり、国際法でも禁じられている行為です。原発を推進する貴国は、いみじくも「原発は自国に向けられた 核兵器であり、原発を保持することは、自国の国防努力を全て無意味にする自殺行為である」ことを世界に実証してみせました。貴国には、今回の原発攻撃、そしてウクライナ侵略から一刻も早く撤退することを願ってやみません。 (以上) |