例年より遅く5月中旬に姿を見せたフクロウのヒナ。
でも周囲の環境は急激に変わり、枯れた松の伐採で騒音も大きく、森もスカスカです。こんな環境でもフクロウが同じ樹洞で営巣するものか心配でしたが、たくましくヒナを育てているらしいと嬉しくなりました。
でもその後、ヒナはあまり姿を見せず、何羽孵ったのかもわからずハラハラしていたのでした。
先日見つけたヒナは、いちばんかわいく見える、白い産毛に包まれたぬいぐるみのような時代は過ぎ、若い猛禽類らしい姿でした。
頭上でゴホゴホというような声がしたので、あちこち探すと、枯れた松の梢に２羽のヒナがいたのです。
近くの別の梢にはリスの姿もあり、どうやらこれが気になっているようす。ヒナはあちこち枝渡りして、リスに近寄ろうとしますが、リスも一目散に隠れるでもなく、フクロウを翻弄するような動きをしています。
ヒナの行動は、まるで猫の子がおもちゃやネズミをもてあそぶように、近づいたり離れたりを繰り返していました。
写真の中に、ヒナが横を向いた一瞬があります。他の鳥とはいかに顔の形が違うかわかります。
でも、彼らの顔は成長するにつれて、もっと大きくなり、めの周囲はくぼんだ皿のようになっていきます。音を集める集音機の役目を果たすのだそうですね。
まあ、元気な姿を確認できてよかった。