庭のスミレについていたトゲだらけの毛虫がさなぎになって約10日、今日めでたく羽化し、ツマグロヒョウモンの蝶になりました。
横浜で一度試みて今回2度目ですが、やはり雄が羽化しました。雌に特有のツマグロ部分が見られないのはちょっと残念ですが、やはり美しい蝶であることにはちがいない。
庄内にも、里山には在来のヒョウモンチョウ類が見られるし、散歩中にみかけることもありますが、飛び方などがどことなくひ弱な感じがあるのですが、南国にルーツがあるツマグロは力強く羽ばたきます。
今朝、サナギの色が黒ずんできて、いよいよ羽化が近いと思って心の準備はしていたのですが、午後のコーヒーを飲んでいてなにげなく飼育瓶を見たら、すでに羽化して蓋のガーゼにぶらさがっていました。
そこで、まだ飛べないだろうから、ガーゼのまま洗濯ばさみで照明のひもに止めて記念撮影しようと思ったら、自力で飛び始めてしまいました。
それを追いかけ、手にとまらせて撮影しました。
表のヒョウ柄もさることながら、裏側のデザインも凝っています。そしてピンクの部分にも注目です。
以前書いたように、数日前、自宅前に雌のツマグロヒョウモンが飛んできました。これで、少なくとも庄内にツマグロが来ていることはたしかなようです。問題は、雪深い冬を越して定住するのかどうかです。そうなれば、やはり温暖化の影響を考えなければならないのではないか。
庄内にツマグロが飛ぶ日、うれしいような、うれしくないような……。
この蝶は、自由な空に解放してやりましたが。
ところで、写真に注目してください。時々言ってきたことですが、足が2対、4本しかないことが確認できます。顔のクローズアップでは、医者の聴診器のようなものが複眼の下あたりからV字型に顔を覆っています。これが前肢の痕跡だということです。