森のリスはいつも笑顔をたたえているように見え、「微笑みの妖精」という風情です。そのリスたちは、秋だというので、お仕事モードのスイッチが入ったようです。まだ木に残っているクルミの実をもぎとっては駆け下りてきて地面に埋めるという作業を繰り返しています。夢中になって、どこに埋めるか駆け回っているうちに、人間などどうでもよくなって平気でこちらに向かって駆け寄り、１メートル先まで来てしまうことも。
　チャンス！と思ってシャッターを切るのですが、近すぎて焦点が合わず、失敗してしまいます。
　去年の冬は積雪が深すぎて掘り出せず、一部のリスは、このあたりではあまり食べない松の実を食べていました。もちろん、樹洞や枝の付け根などにも貯蔵するのですが、間に合わなくなったらしいのです。今年はどうなるか？
　今朝会ったリスは、高い木の梢で、まるで挨拶するようにしきりに鳴き声を上げていたのですが、やっと見つけると、木の枝でかたまっていました。しばらく撮影していたら、やおらこちらに向き直って別のポーズをとってくれました。モデル相手に撮影しているような感じです。よくみると、どちらのポーズでも、右手を胸に当てています。
　「きみはナポレオンか、それともケガでもしたのか？」
　でも、ケガしたところにリスは手を当てるのかな？かたまってポーズをとるリス
こちらに向き直ってポーズをとるリス