私たちが歩く森は、松林としての手入れをされていない松林です。雑木林に変わりつつある森で、松の木の多くは枯れ始め、ツタやツタウルシがからみついています。それらが秋は鮮やかに紅葉します。たまたまその紅葉を背景に、リスが写ってくれました。
ところで先日、スーパーの駐車場から車で道路に出ようとした時、歩道を走って来た自転車とぶつかりそうになってあわてました。道路を行き交う車には注意していたのに、歩道への注意が足りなかったのです。でも責任逃れをするつもりはないのですが、自転車が車の直前に出てくるまで見えていなかったのです。宣伝用ののぼり旗がずらりと並んでいて、それが風にはためいていて、近づいてくる自転車を隠していたのです。
こののぼり旗、日本中にあふれているような気がします。さすがに大都市の中心部には少ないのでしょうが、広い駐車場がある郊外型の店舗やショッピングモールなどの駐車場は、クローンのような同じのぼりにとり囲まれています。
酒田、いや庄内地方は強いことで有名なのに、やはりのぼりの行列。
そもそも、あれにどれほどの宣伝効果があるものやら。ぼくなど、裏返しになって文字が読めないような時だけ気になって目をとめる程度です。
十字路に面しているコンビニやガソリンスタンドなど、左折の時、のぼりが邪魔で先が見通せません。地方では信号のない交差点も多く、突っ込んでくる人や自転車が見えないのは本当に危険です。
そういえば、学校の周囲にものぼりが立っていますね。「児童に注意願います」という、尊敬語のないお役所言葉にも腹が立つけれど、誰にも注意を払われていない気がします。子どもから標語を募集して警察署が作ってくれる交通標語ののぼりもあります。事故防止のための予算は、もっと有効に使ってほしいものです。
あの時、もし自転車とぶつかっていたら、注意義務を怠ったとして全面的に責任をとらされるんだろうなあ……。
宣伝用のぼり旗を禁止、または規制する法律や条例を作ってほしいと思う今日この頃です。