11月19日の朝日新聞に「なぜ子どもはあんなに物覚えがいいの　脳の働きかたに大きな違い発見」という興味深い記事がありました。
まさしく今、私が直面している問題です。顔が浮かぶのに名前が出てこない。昔のことは思い出すのに昨日のことが思い出せない。本を読んでいて前のページのことを読み飛ばしたか忘れたか分からず、戻って読み直すなどしょっちゅうです。

　記事によると、大人は新しいことを学習しても、それが身につくには時間がかかる。あるテストAの訓練をした直後にBを学ぶと、Bだけ学習してAが消え、両方とも学習するには、AとBの間に数時間空ける必要がある。ところが、子どもたちはAとBの間が10分以下でも、両方とも学べることがわかったそうです。神経回路の抑制する神経伝達物質の「GABA」が、普段は大人の方が多いのですが子供は必要に応じて急激に増加・減少をするそうです。

　そういえば、月に三・四回娘の仕事の都合で3歳の孫を預かるのですが、先日その孫が一人で積み木遊びをしながら「ギャーテイ　ギャーテイ　ハラソウギャーテイ　・・・」と般若心経を唱えているのです。
毎朝、仏壇の前で読経していると膝の上に座りジィーと聴いていたのですが、それで憶えてしまったのでしょう。さすがに全文は唱えませんが、細切れに印象的なフレーズを憶えているみたいです。そればかりか妻が練習しているゴスペル・ソングもリズム感よく歌うのです。
子供の脳はスポンジが水を吸い込むように知識を吸収すると聞きますが、周りの大人が言動に十分配慮しなくてはいけないなと改めて考えさせられる記事でした。