混迷を深めつつある世界は国連倫理サミットの開催を必要としております。
同サミットの目標は
1.地球倫理の確立
2.力の父性文明から和の母性文明への転換
3.核廃絶の実現です。
別添の父性、母性両文化の比較表を一瞥すれば平和に貢献するのは母性文化であることが頷けます。母性文明は倫理と連帯に基ずき、環境と未来の世代の利益を尊重する文明と定義できます。母性文明の特徴は感性です。現在世界が最も必要としている人道主義を支えるのは感性です。
同比較表は国際的に拡散され評価されております。
力の父性文明は権力を必要としますが、和の母性文明は哲学に支えられます。哲学は倫理の源泉となりうるものであり、その教えは人類と地球を守る天地の摂理、不道徳の永続を許さない歴史の法則及びすべての悪事を罰する老子の天網の三原則に総括されます。
市民社会を代弁する立場からの発信を続けておりますが、知人から別添のトロイの王女カサンドラの役柄のごときになるやと心配しているとのメッセージに接しております。
皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。
村田光平
(元駐スイス大使)
追伸「新しい文明に向かい動き出すときの到来」と題する小論が
DEVNET INTERNATIONALのニュースとして世界の有識者約1万4,000名に英語など10言語でニュースを配信している「OTHER NEWS」(本部:イタリア)で拡散されました。
https://www.data-max.co.jp/article/61168父性文化と母性文化の特徴 引用元:比較表
現実に求められるのは、両文化のバランスであり、望ましい「度合い」だと思われます。 母性文化の潮流は、究極の破局に向かう現在の「力の文明」を母性文化に立脚した「和の文明」に転換するために不可欠なものであり、歴史的な意義がみとめられます。
父性文化 母性文化
・目標との関係 進歩 ――― 進化 直進 ――― 循環
・他者との関係 自己中心 ――― 連帯 競争 ――― 調和 対立 ――― 協調 弱者切捨て ――― 弱者への配慮 排他性 ――― 開放性 厳格 ――― 寛容 ヒエラルキー ――― 対等
・自己実現との関係 知性重視 ――― 感性とのバランス 強欲 ――― 少欲知足 権力 ――― 哲学
・目的達成手段 実力行使 ――― 対話 トップダウン ――― ボトムアップ 指揮統制 ――― 自発性
・環境との関係 自然征服 ――― 共生〈トモイキ〉 左脳 ――― 右脳
・その他 絶対主義 ――― 相対主義 神 ――― 生命 保守主義 ――― 革新主義 原子力エネルギー ――― 自然エネルギー 独裁 ――― 民主主義 |
トロイのカサンドラの役柄 引用元:ギリシャ神話
市民による救国の活動はギリシャ神話の「トロイのカサンドラ」の役柄のごとき になることが懸念されるとのメッセージに接しております。
ギリシャ神話でトロイの滅亡を予言した王女カサンドラ。カサンドラは未来を予言する力を授かっていたが、同時に、「その予言を誰も信じない」という呪いもかけられていた。滅亡を予言して注意を喚起しようとしたのに、だれにも聞いてもらえず、予言通りトロイは滅亡してしまった......。
「カサンドラのジレンマ」とは、いくら警告してもみんなにわかってもらえない。そして、思ったとおりの悲劇を目の当たりにして、救えなかった自分に忸怩たる思いを抱くことになるか、あるいは警告が聞き入れられ、対策がとられた結果、「おまえの予言ははずれたじゃないか」と責められ、信用を失うか、というジレンマだ。 |